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【中古で200万円台から狙える輸入セダン】ジャガー 初代XEを解説

 

2014年9月、ジャガーの新しいミドルクラスサルーンとして公開された初代XE。

 

スポーティで美しい流線型のスタイリングにラグジュアリーなインテリア(内装)、アルミニウムを多用したモノコックボディによる高いドライバビリティなどが話題となりました。

 

日本では先行発売限定モデルとして、2014年10月に XE ファーストエディション、2015年1月にXE アドバンテージエディションが発表され、2015年6月から正式導入されました。

 

中古車市場ではちょうど価格もこなれてきた頃ですから、高級輸入セダンの中では比較的買いやすいモデルだと思いますので、今回は2015年6月モデルについて解説していきます。

 

 

■クーペのようなスタイリングはスポーティかつエレガント


 

 

高級ラグジュアリーサルーンやスポーティなグランドツーリングクーペを得意とするジャガーが作った4ドアサルーンは、全長4,672mm×全幅1,850mm(ミラーを除く)×全高1,416mmというボディサイズで、日本の道路事情でも比較的扱いやすいサイズです。

 

ボリューム感のあるボンネットの造形や、後方に向かって上昇するウェストラインが、躍動感を感じさせ、塊感とスタイリッシュさを両立させています。

 

くわえて、角の取れた四角形のグリルや薄型のヘッドライト、穏やかなプレスラインなどのディテールは意外なほどシンプルなので、全体のスタイリングがより強く印象づけられるエクステリア(外装)となっています。

 

 

■ドライビングプレジャーが掻き立てられるラグジュアリーなインテリア


 

 

インテリア(内装)もジャガーらしいスポーティで上質感のある雰囲気が反映されています。

 

また、ゆとりのある室内空間となっており、高めに設定されたダッシュボードトリム類や幅のあるセンターのインパネによってドライバーを包み込むようなデザインが採用されています。

 

 

さらに小ぶりのメーターに厚みのあるメーターフードパネル、先進的なスイッチ類、機能性の高いステアリング、低めに設置されたフロントシートなど、適度な緊張感を生み出す要素で構成されており、ドライブに対する期待を高めてくれるデザインになっています。

 

 

もちろん、ソフトパッドにステッチの入ったダッシュボードパネル(上級モデルに装備)や、鈍い輝きのクロームで加飾された空調ルーバーやインパネ、ドアハンドルなど高級車にふさわしいラグジュアリーが演出されています。

 

 

また、リアシートにはジャガー初となる分割可倒式を採用し、必要に応じて荷室を広げるといった便利な使い方も可能です(オプション設定)。

 

 

■ディーゼルも用意されるパワートレイン


 

 

デビュー時に用意されたエンジンは2.0L 直4直噴ガソリンターボで、最高出力は147kW(200PS)/5,500rpm、最大トルクは280Nm(28.6kgm)/1,750〜4,000rpmというスペックです。

 

さらに、パワフルな3.0L V6ガソリンスーパーチャージャーも用意され、こちらの最高出力は250kW(340PS)/6,500rpm、最大トルクは450Nm(45.9kgm)/3,500rpmというスペックとなっています。

 

また、ジャガー初の、ジャガーランドローバーが設計から生産までを手掛けた「INGENIUM(インジニウム)」ディーゼルエンジン搭載モデルも用意されました。

 

こちらは2.0L 直4ディーゼルターボで、最高出力は132kW(180PS)/4,000rpm、最大トルクは430Nm(43.8kgm)/1,750〜2,500rpmというスペックです。

 

ガソリン車、ディーゼル車ともにトランスミッションは8速AT、駆動方式はFR(後輪駆動)となります。

 

 

■高級モデルらしい充実した安全装備


 

 

XEには75%以上がアルミニウム原料のモノコックボディ構造が採用されています。

 

車体の軽量化と高いレベルでのねじり剛性を実現させることで、優れた乗り心地とハンドリング、そして衝突安全性を両立させています。

 

またコーナリング時のアンダーステアの発生を抑える「トルクベクタリングバイブレーキング」、すべりやすい路面でもステアリング操作のみで一定速度(3.6km/h〜30km/hの間)で走行できる「オールサーフェイスプログレスコントロール」、車間距離の維持を手助けする「アダプティブクルーズコントロール」、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警告といった先進安全運転支援機能も用意されています。

 

さらにドライバーがブレーキとアクセルペダルを操作するだけで縦列駐車、並列駐車、出庫を自動で行ってくれパークアシストもオプションで設定されています。

 

200万円台という予算であれば、2015年と2016年式の在庫が中心となります。

 

ディーゼルよりガソリンの方がやや在庫数は多いですが、200万円台後半という予算が組めればディーゼルもそれなりにありますので探すことは可能です。

 

2017年11月にはディーゼルに4WD、そして新たにINGENIUMガソリンターボモデルも設定されましたが、こちらは200万円台の予算だとやや厳しくなります。

 

 

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