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アウディ A3 セダンからA4に乗り換えたリアルな感想

 

アウディの売れ筋モデルとして主に挙げられるのが、A3、A4、Q2、Q3などのクルマです。

 

これらに共通しているのは、日本の道路でも扱いやすいCセグメントやDセグメントの車種ということです。

 

今回は、アウディのCセグメントに分類されるA3 セダンから、Dセグメントのスポーツセダンモデル A4に乗り換えた感想を紹介します。

 

アウディのA3 セダンとA4のどちらにしようかと悩んでいる方は、クルマ選びの参考にしてみてください。

 

 

■そもそもA3 セダンを購入した理由


 

A3 スポーツバック

 

セダンの乗り心地を確かめたくてスポーツバックからセダンに乗り換え

 

元々は、2014年式の3代目A3 スポーツバックに乗っていて、その後、2018年式のA3 セダンに乗り換えました。

 

A3 セダンに乗り換えたのは、セダンというクルマがどのようなクルマなのか知りたかったからです。

 

セダンは、エンジンルーム、キャビン(乗員)スペース、トランクルームが分割された3ボックス構成のクルマであることから、ロードノイズなどの騒音が抑えられ、快適性が高いことが特徴といわれます。

 

本当にそうなのか確かめたいと思ったため、A3 セダンの購入を決意しました。

 

また、トランクの使い勝手や日常使いでの実用性がハッチバックとどのように違うのか実際に経験したかったというのも乗り換えた理由です。

 

ハッチバックのA3 スポーツバックからA3 セダンに乗り換えてすぐに感じたことは、キャビンスペースの静粛性が高いということでした。

 

クルマでの移動をするときに、音楽を聞いたり、ラジオで情報収集したりする方は多いと思います。

 

A3 セダン

 

A3 セダンに乗り換えたときに感じたのは、オーディオの聞こえ方が良いということでした。

 

基本的なプラットフォーム(フォルクスワーゲンのMQBプラットフォーム)は共通でありながら、ハッチバック(2ボックス)からセダン(3ボックス)に変えるだけで、静粛性の高さを感じられたのは驚きでした。

 

 

車内での操作や使い勝手はハッチバックもセダンも同じ

 

操作関連の使い勝手は、A3 スポーツバックとA3 セダンともに共通であったため戸惑うことがなく、ドリンクの置き場などに困ることもありませんでした。

 

センターコンソールには、2つのドリンクホルダーがあります。

 

さらに前席のドアポケットは、500mlペットボトルを2本収納可能です。

 

長距離移動するときに、ペットボトルをドアポケットに2本、センターコンソールに1本置けるのは、ドライバーにとって嬉しいポイントといえるでしょう。

 

 

2017年1月のマイナーチェンジで新機能追加

 

A3 セダン

 

また、3代目A3登場当初に購入した2014年式のA3 スポーツバックと、2017年1月のマイナーチェンジを受けた2018年式のA3 セダンでは、装備の面でも違いがありました。

 

マイナーチェンジ後のA3シリーズにはブレーキのオートホールド機能が新たに追加されています。

 

ブレーキのオートホールド機能は、長い信号待ちなどでブレーキペダルから足を離してもブレーキを保持してくれる装備です。

 

ブレーキオートホールドのおかげで足の疲労が軽減されたのは嬉しいことでした。

 

ブレーキオートホールドスイッチは、パーキングブレーキの隣に位置しているため、オートホールドのオン・オフがわかりやすいです。

 

また、インテリア(内装)も変更されており、ステアリングスイッチやウィンドウスイッチなどの照明が赤から白になったため、夜の車内の印象が変わっています。

 

リアシートやトランクの使い勝手には大きな違いなし

 

A3 スポーツバック

 

リアシートの居住性は、A3 スポーツバックとA3 セダンで大きな違いはありません。

 

トランクルームの間口は、ボディスタイルの違いから、A3 スポーツバックよりもA3 セダンの方が狭くなります。

 

しかし、A3 セダンのトランクには、買い物袋を掛けられるフックが装備されているため、買った物が袋から飛び出してしまうこともありません。

 

A3 セダン

 

高さのある荷物を載せることがないのであれば、ハッチバックのA3スポーツバックよりもA3 セダンの方が日常生活で使いやすいといえるでしょう。

 

 

■A3 セダンからA4に乗り換えたきっかけ


 

A4(※画像はディーゼルモデルではありません。)

 

2018年式のA3 セダンから2021年式のA4に乗り換えたのは、縦置きエンジンのFF(フロントエンジン・フロントドライブ)セダンがどのような走行特性なのか、乗り心地は違うのか、マイルドハイブリッドシステムが採用されたクリーンディーゼル搭載モデルがどのような走りをするのかなどが気になったからです。

 

A4初のクリーンディーゼルエンジンを搭載した35 TDIと40 TDI

 

A4にクリーンディーゼルエンジン搭載モデルが追加されたのは、5代目A4のマイナーチェンジの翌年である2021年1月です。

 

A4シリーズ初となるクリーンディーゼルエンジンは、出力の違いで35 TDIと40 TDIの2グレードが設定されています。

 

搭載されるエンジンは、いずれも2.0L 縦置き直列4気筒ターボディーゼルです。

 

今回購入したのはベースグレードにあたる35TDI アドバンスドで、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオンバッテリーを搭載する12Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムを備えています。

 

A4 35 TDIのエンジンは、最高出力120kW(163PS)/3,250~4,200rpm、最大トルク380Nm(38.7kgm)/1,500~2,750rpm。

 

カタログ燃費は、WLTCモード17.1km/Lです。

 

ちなみに、同じA4の2.0Lガソリンターボエンジンの35 TFSIの最高出力が110kW(150PS)/3,900~6,000rpm、最大トルクが270Nm(27.5kgm)/1,350~3,900rpm。

 

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンほど高回転まで回せないものの、トルクが太いという特性があります。

 

 

■A4に乗り換えた感想


 

A4(※画像はクリーンディーゼル搭載モデルではありません。)

 

A3 セダンからA4に乗り換えて感じたことは、静粛性の高さと乗り心地の良さです。

 

A4の方が、A3 セダンより静粛性やドアを閉めたときの密閉感があり、車外の音が室内に入りにくく、耳から感じるストレスが少ないと感じました。

 

乗り心地は、ボディサイズやホイールベースの拡大、車両重量の増加が影響し、ずっしりとした安定感を感じられます。

 

A3 セダンとA4のスペック比較

 

A4(※画像はクリーンディーゼル搭載モデルではありません。)

 

A3 セダン 30 TFSI スポーツのサイズは、全長4,465mm×全幅1,795mm×全高1,390mm、ホイールベース2,635mm、車両重量1,330kg。

 

一方、A4 35 TDI アドバンスドのボディサイズは、全長4,760mm×全幅1,845mm×全高1,410mm、ホイールベース2,825mm、車両重量1,580kgです。

 

A3 セダンとA4を比べると、全長+295mm、全幅+50mm、全高+20mm、ホイールベース+190mm、車両重量+250kgと全体的にサイズが大きく、重量が重たくなっています。

 

エンジンは、A3 セダンが1.4L 直列4気筒ターボエンジンで、最高出力90kW(122PS)/5,000~6,000rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/1,400~4,000rpmです。

 

A4 35 TDIの2.0L 直列4気筒ディーゼルエンジンは、最高出力120kW(163PS)/3,250~4,200rpm、最大トルク380Nm(38.7kgm)/1,500~2,750rpmであることから、出力・トルクともにA3 セダン30 TFSI スポーツよりもA4 35TDI アドバンスドの方が上回ります。

 

特に、最大トルクはA3 セダンのガソリンターボエンジンの約2倍。

 

出だしの力強さやアクセルを踏み足したときの加速は、A4のディーゼルエンジンの方がパワフルです。

 

ディーゼル車に対する不安や走行フィール

 

クリーンディーゼルエンジンのA4に乗り換えを決断したとき、ディーゼルならではのカラカラ音や振動などを心配していました。

 

納車のときにエンジンを始動してみると、カラカラ音や振動などが抑えられ、車内にいるとディーゼルエンジンであることを感じさせないほど低騒音・低振動です。

 

実際に走行してみると、エンジンの回転が上がっても騒音や振動が大きくなることもなく、スムーズに加速し、速度が上がっていきます。

 

トルクでクルマを動かす走りを楽しめるのは、ディーゼルエンジンならではの特徴といえるでしょう。

 

A4の室内空間や使い勝手

 

A4(※画像はクリーンディーゼル搭載モデルではありません。)

 

A4の室内空間は、A3 セダンと比べると少しゆとりがあります。

 

ただし、運転席の足元スペースは、A3 セダンよりも狭くフットレストが小さいです。

 

縦置きエンジンを採用し、四輪駆動モデルにも対応しているパッケージングが足元スペースに影響しているといえるでしょう。

 

A4(※画像はクリーンディーゼル搭載モデルではありません。)

 

リアシートの居住性は、A3 セダンよりもA4の方がホイールベースが長いため、足元の空間にゆとりがあります。

 

長時間リアシートに人を乗せる場面が多いのであれば、A3 セダンよりもA4の方がおすすめです。

 

ドリンクホルダーは、センターコンソールに2つ、ドアポケットに500mlペットボトルが1本入ります。

 

A3 セダンでは、ドアポケットにペットボトルが2本入ったことを考えると、ちょっと不便だと感じました。

 

ペットボトルをドアポケットに2本入れようとすると、ドアポケット内にペットボトルを横置きする形になります。

 

つまり、A4のドアポケットにペットボトルを2本入れることは可能ですが、A3 セダンの方が取り出しやすいということです。

 

A4(※画像はクリーンディーゼル搭載モデルではありません。)

 

トランクルームは、A3 セダンよりもA4の方がトランクリッドの長さがあるため、間口が広くとられています。

 

また、A3 セダンよりA4の方が、リアシートの背もたれ部分から車体の後端までの長さが長いため、トランク容量も多いです。

 

具体的な数字で比較すると、A3 セダンのトランク容量が425L、A4のトランク容量が460Lとなります。

 

A3 セダンにあったトランクルームの買い物袋をかけるフックは、A4にも装備されているため、トランク内で荷物が飛散することは少ないでしょう。

 

A3 セダンからA4に乗り換えて、満足する部分と少し不便に感じる部分の両面があるとわかりました。

 

A3 セダンからA4に乗り換えようかと考えているときには、クルマを使うシーンやメリット・デメリットを考慮して決めることをおすすめします。

 

 

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