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【レクサスのミドルサイズセダン】4代目GSを解説

 

レクサスのミドルクラスセダン GSは、初代と2代目が日本でアリストの名前で販売され、スポーティなドライバーズセダンとして人気がありました。

 

最終型である4代目は2012年に発売されましたが、2020年9月で販売終了となりました。

 

比較的長い期間販売されたモデルですので、年式が新しいほど装備やデザインがモダンに進化しています。

 

そこで今回はGSの最終モデルを中心に、その魅力を解説していきます。

 

 

■マイナーチェンジで大きくデザインが変化 4代目GSの概要


 

 

4代目GSは、2012年1月に発売されました。

 

レクサスを象徴する「スピンドルグリル」が採用されましたが、発売当初はやや控えめなデザインでした。

 

それでも走りを予感させるスピード感のある堂々としたスタイリングは高級パーソナルセダンとしての威厳を感じさせるものですし、インテリア(内装)も12.3インチの高精細ワイドディスプレイやリモートタッチ、レクサス初のアナログクロックなど高級GTカーとしての魅力を存分に備えています。

 

2013年10月には2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルを設定(発売当初は3.5Lエンジンのハイブリッドのみ)、2014年8月の一部改良では、新色ボディカラーの追加や装備の充実が図られました。

 

2015年11月にはマイナーチェンジが実施されます。

 

エクステリア(外装)デザインは大きく変わり、インテリアの質感も向上しています。

 

2016年9月には2.0L 直噴ガソリンターボエンジン搭載のグレードを追加、2017年8月の改良では、一部グレードにトルセンLSDをオプション設定し、コーナー立ち上がり時などの加速性能を向上させ、先進安全運転支援機能の強化も図られました。

 

2020年4月には、同年8月にGSが生産終了を迎えるにあたり、最終モデルの特別仕様車「Eternal Touring (エターナルツーリング)」が設定されています。

 

こちらはブラックの配色を中心としたエクステリアやオレンジのブレーキキャリパーなど、スポーティなイメージのディテールが特徴となっています。

 

そして2020年9月に販売終了となりました。

 

 

■レクサスであることを強く主張する堂々としたエクステリア


 

 

GSのボディサイズは、全長4,880mm×全幅1,840mm×全高1,455〜1,470mm、ホイールベースは2,850mmです。

 

ロングツーリングに最適な安定感のある大きさだと言えるでしょう。

 

後期型のエクステリアは前期型に比べて大きな変化を遂げました。

 

特にスピンドルグリルはエアダクト一体型のブレーキ冷却機能を織り込んだ、存在感のある力強い造形になりました。

 

フロントのLEDクリアランスランプとリアのコンビネーションランプはL字型の形状を強調したデザインとなり、レクサスであることを強く主張するディテールとなっています。

 

18インチと19インチのアルミホイールは、切削光輝処理を施した新しい意匠へ変更し、精悍さが増し加わりました。

 

またボディカラーは新たに「ソニッククオーツ」やFスポーツ専用色の「ヒートブルーコントラストレイヤリング」などを採用し、全11色となっています。

 

 

■マテリアルと仕上げにこだわった上質なインテリア


 

 

インテリアでは、オーナメントパネルに新開発のレーザーカット本杢や、伝統工芸の紋様を最新の生産技術と匠の手技によって再現した名栗(なぐり:木材に独特の削り跡を遺す日本古来の伝統工芸)調仕上げの本アルミを設定しています。

 

また室内の随所に金属調の加飾やサテンメッキを採用し、細部を際立たせることで、さらに質感を高めています。

 

インテリアカラーとして、新たにリッチクリームやシャトーなどを加えた全6色が設定されています。

 

 

■ターボやハイブリッド、大排気量ガソリンも選べる4種類のパワートレイン


 

 

GSに用意されているパワートレインは4種類あります。

 

まず2.0L 直4ガソリンターボですが、こちらの最高出力は180kW(245PS)/5,800rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,650〜4,400rpm、JC08モード燃費は13.0〜13.2km/Lというスペックです。

 

このエンジンを搭載するグレード名はGS300となります(最終型)。

 

続いて2.5L 直4ガソリン+モーターのハイブリッドモデルですが、エンジンの最高出力は131kW(178PS)/6,000rpm、最大トルクは221Nm(22.5kgm)/4,200〜4,800rpm、モーターの最高出力は105kW(143PS)、最大トルクは300Nm(30.6kgm)、システム全体の最高出力は162kW(220PS)で、JC08モード燃費は21.4〜23.2km/Lというスペックです。

 

こちらはグレード名がGS300hとなります。

 

そして3.5L V6ガソリンですが、こちらの最高出力は234kW(318PS)/6,600rpm、最大トルクは380Nm(38.7kgm)/4,800rpm、JC08モード燃費は9.9〜10.8km/Lとなります。

 

グレード名はGS350となります。

 

最後に3.5L V6ガソリン+モーターのハイブリッドですが、エンジンの最高出力は217kW(295PS)/6,000rpm、最大トルクは356Nm(36.3kgm)/4,500rpm、モーターの最高出力は147kW(200PS)、最大トルクは275Nm(28.0kgm)、システム全体の最高出力は256kW(348PS)で、JC08モード燃費は18.2km/Lというスペックです。

 

こちらのグレード名はGS450hとなります。

 

 

■先進安全運転支援機能も最新システムを搭載


 

 

GSに搭載される先進安全運転支援機能はLexus Safety System+(レクサスセーフティシステム+)と呼ばれるものですが、こちらもマイナーチェンジによって機能が強化されています。

 

具体的には歩行者検知機能付衝突回避支援タイプのプリクラッシュセーフティ、車線維持をサポートするレーンキープアシスト、ロー・ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールが設定され、安全運転支援機能がアップグレードされています。

 

残念ながらすでに生産終了してしまったモデルではありますが、それも昨年のことですのでまだまだ新しいモデルを中古で入手することが可能です。

 

先進的な装備やFRスポーティセダンならではの力強く心地よい走り、レクサスらしい洗練されたスタイリングを楽しみたいなら、ぜひ一度見に行きましょう。

 

 

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