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【世界で最も美しいクルマの進化とは】レンジローバーヴェラールを解説

 

2017年にデビューしたヴェラールは、洗練されたスタイリングと走破性の高さをあわせ持つSUV。

 

2018年には、ワールド・カー・アワードに選出され、見事、世界でもっとも美しいクルマとしてワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーにも輝いています。

 

そんなレンジローバーヴェラールの魅力とは何か、最新の詳細情報を紹介しましょう。

 

 

■レンジローバーヴェラール概要|名前の由来はレンジローバー・プロトタイプ


 

 

ラグジュアリーSUVとしてランドローバーのフラッグシップに君臨するレンジローバーに、最新のテクノロジーと次世代のスタイリングを具現化するブランニュー・モデル群ファミリーが登場したのは、2005年のこと。

 

2005年のレンジローバースポーツを皮切りに、2011年のイヴォークに続いて、2017年に誕生したのがヴェラールです。

 

レンジローバーヴェラールは、もっともコンパクトでクーペスタイルを強調したイヴォークと、パフォーマンスに重点を置いたスポーツのあいだを埋めるグレードで、高級DセグメントSUVにあたります。

 

モデル名のヴェラールとは、1969年にレンジローバーの原型となるプロトタイプが、その秘密保持のため、ベールやカバーを意味するイタリア語「VELAR」と呼ばれたことに由来し、レンジローバー始祖へのリスペクトが込められています。

 

レンジローバーヴェラールはデビュー当初、デビュー限定車を含め全33種にも及ぶ豊富なラインアップとし、話題となりました。

 

そのラインアップを大まかに分けると、エンジンが2.0L 直4ディーゼルターボ1種類、2.0L 直4ターボ2種類、3.0L V6ターボ1種類の全4種類となり、全てのモデルに標準仕様車と、スポーティな仕様のRダイナミックを設定。

 

該当エンジン・仕様車は、さらに装備によって、それぞれベースグレード、S、SE、HSEに分かれるというものです。

 

2018年には、その造形美・機能美から、ワールド・カー・アワードに選出され、世界でもっとも美しいクルマとしてワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

 

2021年、ランドローバーヴェラールは、2021年モデルの販売を開始。

 

同モデルでのトピックは、新開発のディーゼルエンジンにマイルドハイブリッド・システムが搭載されたこと、ロードノイズを軽減する新技術が初搭載されたこと、ラインアップが大幅に整理されたことでしょう。

 

あらたなラインアップには、ディーゼルが標準仕様車のD200、スポーティな仕様車のRダイナミックS D200の2種類としています。

 

一方、ガソリンは標準仕様車がS P250、スポーティ仕様車Rダイナミックには、その装備によって、RダイナミックS P250、RダイナミックSE P250、RダイナミックHSE P250がラインアップされました。

 

さらに、2021年モデル限定車のヴェラール エディション、アヴァンギャルドな限定車オーリック エディションも用意されています。

 

 

■レンジローバーヴェラールのエクステリア|進化したブリティッシュデザイン


 

 

レンジローバーヴェラールのエクステリア(外装)は、レンジローバーのDNAを継承し、一見シンプルな形状でありながら、そのひとつひとつのデザインは、精巧に計算しつくされた機能美を感じる仕上がりとしているのが特長です。

 

フロントでは、中央に箔押しのグリル、両サイドには流れるようなデザインのLEDヘッドランプを配し、クラムシェル・ボンネットがスタイリッシュななかにも、重厚さを感じさせます。

 

サイドでは、ランドローバー初となったドアパネルが格納式となるデプロイアブル・ドアハンドルを採用し、なめらかさと程よく効いた曲線をアピール。

 

 

リアでは、リアオーバーハングを跳ね上げることで、レンジローバーの伝統を継承するとともに、SUVとしての機能性向上を図っています。

 

さらに、スポーティな仕様のRダイナミックの装備では、フロント・リアバンパーが専用となるほか、グリルがシャドーアトラス仕上げとなり、ボンネットベント、サイドベントが採用されました。

 

ボディサイズは、全長4,820mm×全幅1,930mm×全高1,685mm、ホイールベースは2,875mmとしています。

 

アルミホイールはグレードにより相違があり、標準仕様車が19インチのグロススパークルシルバー仕上げ、RダイナミックSが19インチのサテンダークグレイ、RダイナミックSEが20インチのサテンダークグレイ、RダイナミックHSEが21インチのサテンダークグレイが採用されました。

 

 

■レンジローバーヴェラールのインテリア|極上のクラフトマンシップを実現


 

 

レンジローバーヴェラールのインテリア(内装)は、細部にいたるまでクラフトマンシップが組み込まれた、極上の室内空間に仕上げられているのが特長です。

 

コックピットは、フルデジタルのメーターパネルを採用し、ダッシュボード中央には、上下に2つの10インチディスプレイを備えた新インフォテインメントシステムPivi Proが全車で標準装備となりました。

 

また、レンジローバーの伝統にのっとり、ドライバーの着座位置を高くとるコマンドドライビングポジションとすることで、運転に安全な幅広い視野を確保しています。

 

 

シートは、グレードにより相違があり、D200(ディーゼル・標準仕様車)のラックステック(人工皮革)&スエードクロス、Rダイナミック HSE(ガソリン・スポーティ仕様上級車)のパーフォレイテッドウィンザーレザーを除き、それ以外のグレードでは、パーフォレイテッドグレインレザー&スエードクロスが採用されました。

 

さらに、フロントシートには、D200が8ウェイ機能、Rダイナミック HSEが20ウェイにヒーター&クーラーとマッサージ機能付きとなり、それ以外のグレードでは14ウェイ機能を搭載しています。

 

 

荷室容量は、ディーゼル車がVDA方式で552L、ガソリン車が568Lとなり、40:20:40の分割可倒式リアシートを倒せば、ディーゼル車が1,358L、ガソリン車が1,374Lの大容量を確保しました。

 

 

■レンジローバーヴェラールの走行性能|最新技術で静粛性をさらにアップ


 

 

レンジローバーヴェラールの走行性能は、トルクのある安定した走りの良さに加え、最新技術を採用することで環境性や快適性の向上が図られたのが特長です。

 

新開発のディーゼルエンジンINGENIUM(インジニウム)には、マイルド・ハイブリッド・テクノロジー(MHEV)が採用されたことで、スムーズな加速と燃費性能の改善が図られました。

 

また、ランドローバー初となるアクティブ・ロードノイズ・キャンセレーションを採用。

 

同技術は、各ホイール設置の加速度計が振動を検知し、ロードノイズが発生した場合、車内のサウンドシステムにより自動でノイズを打ち消す画期的なもので、これにより、静粛性の向上やノイズによる運転時の疲労を軽減しています。

 

レンジローバーヴェラールのパワートレインは、ディーゼル車がエンジンに2.0L 直列4気筒ターボ+モーター、トランスミッションに8速AT、駆動方式にAWDを搭載し、最高出力は150kW(204PS)/3,750~4,000rpm、最大トルクは430Nm(43.9kgm)/1,750~2,500rpmを達成。

 

ガソリン車がエンジンに2.0L 直列4気筒ターボ、トランスミッションに8速AT、駆動方式にAWDを搭載し、最高出力は184kW(250PS)/5,500rpm、最大トルクは365Nm(37.2kgm)/1,500~4,000rpmを達成します。

 

燃費性能は、ディーゼルがWLTCモードで13.6km/L、ガソリンがWLTCモードで9.5km/Lとなりました。

 

 

■レンジローバーヴェラールの安全性能|あらゆる路面状況に対応


 

 

レンジローバーヴェラールの安全性能は、SUVに特化したランドローバーらしく、あらゆる路面状況に対応した技術を搭載しているのが特長です。

 

AWDシステムは、走行時の路面状況に応じてフロント・リアへのトルク配分を最適に自動制御するインテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)を搭載。

 

路面状況を検知し、エンジン、ギアボックス、ディファレンシャル、サスペンションなどを統合して最適化を行うテレインレスポンスも搭載されています。

 

また、クルマ周囲360°の安全確認に有効な3Dサラウンドカメラ、接近するクルマなどを検知し、衝突回避をアシストするブラインドスポットアシスト、先行車の減速・加速を検知し、一定の車間距離を保持するアダプティブクルーズコントロール、後方から接近するクルマの危険を警告するリアコリジョンモニター、リアトラフィックモニターなどのドライバー支援システムも装備されます。

 

 

■レンジローバーヴェラールは死角なしの秀逸SUV


 

 

こうして見てみると、レンジローバーヴェラールは、オンロード・オフロードを選ばず、どんなシチュエーションにも対応できる秀逸SUVであることが分かります。

 

しかし、新車価格ともなると簡単に手が出せないのが現状。

 

そんな場合は、中古車がおすすめです。

 

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