【新型SUV比較】レクサス 2代目NX VS VW ティグアン
現在、日本市場の中で人気のカテゴリーとなっているのがSUVです。
なかでもミドルサイズSUVは各社から主力モデルが出ており、ライバル争いが熾烈なカテゴリーとなっています。
今回はこのカテゴリーで2021年にモデルチェンジを行った2車種を比較していこうと思います。
レクサス NXとフォルクスワーゲン ティグアンです。
上級SUVとして人気のある2台を比較して、違いを明らかにしていきましょう。
■エクステリア比較
※画像は初代NXです。
2021年10月7日にフルモデルチェンジが発表されたNX。
ボディサイズは全長4,660mm×全幅1,865mm×全高1,660mmで、ホイールベースは2,690mmです。
先代から継承された、シャープで伸びやかなデザインが、新型では、よりはっきりと表現されるようになりました。
ヘッドランプユニット内に配置されたL型のデイタイムランプは、ロー・ハイビームユニットの上部に配置され、アロー型(矢のように尖ったデザイン)が強調されています。
リアランプは、横一文字につながり、車体を大きく見せる効果を出しながら、ボディ全体に一本の線を作り出して、シャープな面造形を強める働きも持ち合わせているでしょう。
ボディ上部に向かって絞り込まれたデザインは、踏ん張り感と洗練さを合わせ持っています。
※画像はマイナーチェンジ前のモデルです。
2021年5月12日にマイナーチェンジが発表されたティグアン。
ボディサイズは全長4,515mm×全幅1,840mm×全高1,675mm(アクティブ、エレガンス)で、ホイールベースは2,675mmです。新しいLEDヘッドライトを備え、フロントデザインを一新しました。
ラジエーターグリルはさらに上に伸び、先代からの力強いデザインを引き継いでいます。
SUVらしさを強く感じるスクエアなボディスタイルが特徴的です。
■インテリア解説比較
※画像は初代NXです。
NXのインテリア(内装)は人間中心の思想をさらに進化させたコクピットデザインの考え方「Tazuna Conceept(タズナコンセプト)」に基づき設計されています。
視線移動や煩雑なスイッチ操作を行うことなく、運転に集中しながら各種機能の制御が可能な空間を実現しました。
ディスプレイオーディオには14インチの大型ディスプレイを装着(標準モデルのみ9.8インチ)、タッチディスプレイ式を採用しました。
シフトレバーはシフトバイワイヤ用を新開発し、握りやすく操作しやすい形状を追求しています。
※画像は初代NXです。
フロントシートには長時間の運転でも姿勢が崩れない深吊り構造を採用し、コーナリング中のドライバーの姿勢を安定させる形状に変化しました。
※画像はマイナーチェンジ前のモデルです。
ティグアンのインテリアには新世代インフォテインメントシステムや3ゾーンフルオートエアコンといった快適装備に加え、タッチセンサー式のマルチファンクションステアリングホイール(RラインとRに標準装備)を採用するなど、操作系が一新されています。
コネクティッドシステムも改良が加わり、スマートフォンでドアロック・アンロックが可能になるほか、目的地設定などが行える新サービスのWe Connectにも対応しました。
最新装備で、現代のつながるクルマへ進化しています。
■走行性能解説
※画像は初代NXです。
NXのエンジンラインナップは4種類用意されています。
NX250は2.5L 直列4気筒エンジンを搭載します。
最高出力は148kW(201PS)/6,600rpm、最大トルクは241Nm(24.5kgm)/4,400rpmです。
組み合わされるトランスミッションはDirect-Shift 8AT、使用燃料は無鉛レギュラーガソリンとなります。
駆動方式はFFとAWDです。
NX350は2.4L 直列4気筒ターボエンジンを搭載します。
最高出力は205kW(279PS)/6,000rpm、最大トルクは430Nm(43.8kgm)/1,700~3,600rpmです。
組み合わされるトランスミッションはDirect-Shift 8AT、使用される燃料は無鉛プレミアムガソリンとなります。
駆動方式はAWDのみです。
NX350hは2.5L 直列4気筒エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせます。
エンジン最高出力は140kW(190PS)/6,600rpm、最大トルクは243Nm(24.8kgm)/4,300~4,500rpmです。
システム出力は179kW(243PS)、フロントモーターの最高出力は134kW(182PS)、最大トルク270Nm(27.5kgm)、リヤモーターの最高出力は40kW(54PS)、最大トルクは121Nm(12.3kgm)です。
組み合わされるトランスミッションは電気式無段変速機、使用される燃料は無鉛プレミアムガソリンとなります。
駆動方式はFFとAWD。
FFはフロントモーターのみ。
AWDはフロントモーターに加えてリアモーターも搭載されます。
NX450h+は2.5L 直列4気筒エンジンにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせます。
エンジン最高出力は136kW(185PS)/6,000rpm、最大トルクは228Nm(23.2kgm)/3,600~3,700rpmです。
システム出力は227kW(309PS)、フロントモーターの最高出力は134kW(182PS)、最大トルク270Nm(27.5kgm)、リヤモーターの最高出力は40kW(54PS)、最大トルクは121Nm(12.3kgm)です。
組み合わされるトランスミッションは電気式無段変速機、使用される燃料は無鉛プレミアムガソリンとなります。
駆動方式はAWDのみです。
※画像はマイナーチェンジ前のモデルです。
ティグアンのエンジンラインナップは2種類用意されています。
1.5L 直列4気筒ターボエンジンは、最高出力110kW(150PS)/5,000~6,000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgfm)/1,500~3,500rpmです。
組み合わされるトランスミッションは7速DSG、使用される燃料は無鉛プレミアムガソリンになります。
駆動方式はFFです。
Rに設定される2.0L 直列4気筒ターボエンジンは最高出力235kW(320PS)/5,350~6,500rpm、最大トルク420Nm(42.8kgm)/2,100~5,350rpmです。
組み合わされるトランスミッションは7速AT、使用される燃料は無鉛プレミアムガソリンとなります。
駆動方式はAWDです。
■安全性能比較
※画像は初代NXです。
NXでは進化したレクサスセーフティシステム+を採用し、高度運転支援技術レクサスチームメイトアドバンストパークを搭載しました。
プリクラッシュセーフティには交差点衝突回避支援を初採用、フロントクロストラフィックアラートや緊急時操舵支援を行います。
また、レーントレーシングアシスト制御中にドライバーの異常を検知すると、ハザードランプ、ホーン、ストップランプで車外へ以上を報知しながら、自車線内に減速停車し、事故被害の低減を行う機能を付与しました。
ティグアンにはフォルクスワーゲンオールインセーフティを採用。
NXと同様に予防安全技術を備えていますが、NXの方が最新の装備を備えています。
2021年にモデルチェンジした両車を比較解説してきました。
パワートレインに大きな違いがあり、そこが選択の決め手となりそうです。
SUVらしさを重視してティグアンを選ぶか、クロスオーバーSUVの良さを買ってNXを選ぶか、甲乙つけがたい両車となっています。