【日本で買える外車】ドイツ車5メーカーと代表車種を紹介
ドイツ車と言えばメルセデス・ベンツ、BMW、アウディとすぐに様々なメーカーが思い浮かぶのではないでしょうか。
それぐらい日本でも有名ということですね。
ドイツ車はしっかりとした走りや安全性、耐久性などが特徴で、輸入車の中でも特に人気があります。
そこで今回は、ドイツ車の代表的なメーカーと車種を紹介していきます。
■ドイツ車の5メーカーを紹介
・メルセデス・ベンツ
1886年にドイツの技術者カール・ベンツによって世界初の自動車が生み出されて以来、およそ130年の歴史を持つメルセデス・ベンツ。
1939年には安全技術という概念を発明し、以来安全装備に関して革新的な技術を発明してきました。
たとえばクラッシャブルゾーンを持つキャビンやABS、SRSエアバッグなど、今では当たり前の安全技術はメルセデス・ベンツが初めて量産化しています。
高級自動車メーカーとして有名ではありますが、安全性能を追求した設計思想を基本に、常に一歩先ゆく革新的な技術を開発し、自動車業界をリードしていく存在を目指すメーカーです。
日本ではコンパクトハッチバックのAクラスやコンパクトSUVのGLBなどが人気である一方、本格オフローダーのGクラスや、セダンのフラッグシップモデルであるSクラスも人気です。
Sクラスには、メルセデス初のSRSリアエアバッグや、片側約130万画素のプロジェクションモジュールを制御するDIGITALライトなど、安全性能を追求したメルセデスならではの革新的な装備が搭載されています。
またメルセデスには、AMGというサブブランドもあります。
こちらはもともとレーシングエンジンを手掛けるエンジニアリング会社だったのですが、現在は会社が吸収されて、メルセデスAMGという名称で、各モデルの最上級グレードとしてラインアップされています。
エンジンやサスペンションのチューニングによる高いパフォーマンスが特徴のモデルです。
・BMW
メルセデス・ベンツと並ぶ高級自動車メーカーとして有名なBMWですが、こちらは1916年に航空機用エンジンのメーカーとして創業しました。
1922年に本格的に自動車やバイクの生産を始めています。
BMWと言えばキドニーグリルと呼ばれる、2つに分かれた左右対称のフロントグリルが特徴です。
BMWは伝統的にこの特徴をデザインに取り入れつつ、世界初となるターボ搭載車(1973年:BMW 2002)や、まるでシルクのように滑らかに回ることからシルキーシックスと呼ばれた直列6気筒エンジン搭載車など、エンジンメーカーとしての強みを活かしたモデルで人気を獲得してきました。
日本では3シリーズが安定して人気があるようです。
またコンパクトクラスの1シリーズ、そしてクーペやアクティブツアラーといった特徴的なモデルがある2シリーズも人気です。
ラインアップには、BMWの子会社であるBMW M GmbHがチューンし、サーキットでも楽しめる本格的なスポーツ仕様としてリリースされるMモデルもあります。
他にも、BMWの公認チューナーであるアルピナも存在します。
見た目はBMWモデルと大きな違いはありませんが、走りや性能にこだわり、ひとつひとつを手作業で作るという独特の手法で少量生産されています。
クルマ好き、マニアにとっては堪らない一台ですね。
・アウディ
戦前から数々のレースで勝利を重ね、高性能乗用車メーカーとして知名度を上げてきたアウディ。
特に革命的な技術と呼ばれたのが、1980年に誕生した四輪駆動システム、クワトロです。
当時の4WDと言えばオフロードで走行するために2WDと4WDを手動で切り替えるパートタイム式が主流。
しかしクワトロはクルマのパワーを確実に路面に伝えるという目的で搭載されたフルタイム式の4WDで、オンロードでの走行安定性にも貢献する画期的なシステムだったわけです。
クワトロを搭載したラリーマシンがWRCで圧倒的な強さを見せ、ラリーの歴史を塗り替えてしまうような存在感を放ちました。
もちろんクワトロは市販モデルにも搭載され、オンロードでの安定した走りにつながっています。
アウディのモデルはその技術力を活かしたハンドリング性能とスポーティなすっきりデザインが魅力と言えるでしょう。
日本ではミドルサイズSUVのQ3、またセダン/ハッチバックのA3が人気です。
ラインアップにはスポーティなSシリーズや、さらにハイパフォーマンスなRSシリーズもあります。
・フォルクスワーゲン(VW)
フォルクスワーゲンは、「国民車を生産する」という目的で1937年に誕生した国営企業 ドイツ国民車準備会社が始まりでした。
第二次世界大戦後、最初の国民車タイプ1の生産がスタートしました。
その経済性と耐久性の高さで注目を集めただけでなく、他社にはない優れたアフターセールス体制が多くの人に支持され、世界中に輸出されるようになりました。
日本でも1953年からVWモデルが輸入されるようになり、1974年にはFF小型ハッチバックモデルのゴルフが誕生。
ジウジアーロ・デザインのシンプルながら存在感のあるデザイン、そしてゆとりのある室内空間で大ヒットを記録します。
現行型のゴルフは2019年登場の8代目。
48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを1.0Lエンジンと1.5Lエンジンに設定し、また2.0Lのクリーンディーゼルエンジンもラインアップしています。
ハッチバックモデルとしてカテゴリーをリードする存在です。
日本ではこのゴルフはもちろんのこと、ゴルフより一回りコンパクトなポロ、最近ではT-RocやT-CrossなどコンパクトSUVも人気です。
・ポルシェ
高級スポーツカーメーカーとして世界的に有名なポルシェ。
その始まりは1930年代に工学技術者のフェルディナント・ポルシェ氏がデザイン事務所として創業したことが始まりです。
ポルシェ第1号のモデルは1948年に発表された356。
その後創業者のフェルディナントが1950年代に亡くなりますが、356SLがル・マン24時間レースでクラス優勝を果たし、この時代にポルシェの名声を高めていきます。
1960年代以降F1での輝かしい戦績を重ねると同時に、高い走行性能と高級感のあるスポーツカーを続々と発表します。
特に1980年代には944ターボ、959、964といった数多くの名車を誕生させました。
ポルシェといえば後輪駆動のピュアスポーツカーが長年有名でしたが、2002年には同社初のSUVモデルであるカイエンを発売します。
ポルシェの持つ運動性能を持つハイパフォーマンスSUVとして人気を集め、そのノウハウは一回り小型のマカンにも生かされています。
マカンは2014年に発売されましたが、現在はポルシェブランドの販売数の4割を占める大人気車種となっています。
2000年代にポルシェの経営悪化の影響で2012年にはフォルクスワーゲンの子会社となりましたが、流麗なフォルムと高い運動性能というポルシェの魅力は、今でも世界中のファンを魅了し続けています。
ドイツを代表するメーカーを5つ紹介しました。
2021年に日本で人気だったドイツ車はVW T-Cross、BMW 3シリーズ、VW ゴルフです。
T-Crossは2019年11月に発売が開始されたばかりですが、すぐに2021年輸入車新車販売台数2位にランクインと、すぐに人気となりましたし、3シリーズも2位、ゴルフも5位にランクインするなど輸入車では安定して人気があるモデルです。
ドイツ車を検討している方はこの3台を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?