2022年の注目の外車の新型のモデル5選
ヨーロッパでは、欧州委員会が2035年に新車のゼロエミッション化を提案し、厳しい環境規制への対応に乗り出す動きが活発化しています。
2022年も様々な新型輸入モデルの発表が予想されていますが、各メーカーはその動きへの対応を強化しているところですから、そのメカニズムやコンセプトに注目が集まります。
一体どんなモデルとなるのか気になるところです。
そこで今回は、2022年登場予定の新型モデルをいくつかピックアップして紹介していきます。
※画像はイメージです。
■ルノー アルカナ
アルカナは2018年のモスクワモーターショーで発表されたクーペスタイルのクロスオーバーSUVです。
ボディサイズは全長4,568mm×全幅1,820mm×全高1,576mm、ホイールベースは2,720mmです。
デザインは、引き締まった表情を作るLEDのシグネチャーランプ、緩やかに弧を描くルーフライン、スポーティなリアエンドと、走りを予感させるスタイリングが特徴です。
日本仕様はハイブリッドモデルE-TECHのみが導入される予定です。
これはマイルドハイブリッドではなく、F1のパワートレインを参考に設計されたという、2モーター式のストロングハイブリッドです。
搭載されるエンジンは1.6L 直4ガソリンNAで、最高出力は69kW(94PS)、モーターは36kW(49PS)と15kW(20PS)のものが搭載されます。
発売は2022年2月を予定とのことで、まもなく登場です。
ハイブリッド車は今や珍しいパワートレインではなくなってきていますが、どのようにルノーらしい走りを見せてくれるのか楽しみですね。
■アルファロメオ トナーレ
トナーレはアルファロメオのコンパクトSUVで、2019年にジュネーブモーターショーで披露されたコンセプトカーの市販モデルです。
エクステリア(外装)は、フロントには独立したエレメントで浮かんでいるように見える盾形グリルや、SZザガートに似た3+3コンセプトのヘッドライトデザイン、サイドはウエストレール下に設置された長いカーブ、GTラインなど、アルファロメオの伝統的なデザインテイストを随所に織り込み、存在感と個性のある仕上がりとなっているのが特長です。
パワートレインは新開発の1.5L 直4可変ジオメトリーターボハイブリッドで、97kW(130hp)と119kW(160hp)の異なる出力のユニットを用意。
またトップモデルQ4には205kW(275hp)を発生するプラグイン・ハイブリッドシステムを搭載。
こちらは前輪をエンジン駆動、後輪をモーター駆動とし、0-100km/h加速は6.2秒というパフォーマンスを見せるグレードです。
欧州では4月から発売記念エディションの受注をスタートすると発表していますが、日本仕様の詳しい情報や発売時期はまだ発表されていません。
ステルヴィオより一回り小さいサイズのスポーツSUVは、日本でも人気が出そうですね。
■アウディ Q4 e-tron / Q4 スポーツバック e-tron
アウディの電気自動車シリーズ「e-tron」の第3弾として登場するコンパクトSUVモデルです。
ボディサイズは全長4,590mm×全幅1,870mmで、Q3とQ5の間に位置するコンパクトなサイズですが、室内長はQ5よりも長く、クラストップレベルの広々とした室内空間を確保しています。
また荷室容量も520L(スポーツバックは535L)、室内にはカップホルダーやドリンクホルダーを含め、24.8Lもの収納スペースが用意されています。
これも、EV専用プラットフォームならではのパッケージングと言えるでしょう。
駆動用バッテリーは総容量82kWhで、リアアクスルに1基のモーターを搭載し、後輪を駆動します。
モーターの最高出力は150kW(204PS)、最大トルクは310Nm(31.6kgm)、0-100km/h加速は8.5秒です。
また一充電あたりの走行距離は516km(欧州値)と、かなりの長距離にも対応できるスペックです。
発売は今年秋以降とアナウンスされています。
■プジョー 新型308
2021年3月19日、コンパクトハッチバックモデル308の新型が欧州で発表されました。
フロントのヘッドライトは彫りの深い上質な雰囲気を感じさせる造形で、ヘッドライトから下部に伸びるライオンのかぎ爪を模したデイタイム・ランニングライトも、プジョーの新しいデザイン言語に沿った存在感のあるものです。
先にデビューしている新型208と同様、インテリア(内装)も先進的で機能性を重視したものとなっています。
小ぶりのステアリングにはセンサーが搭載されており、運転支援機能の使用時にドライバーがステアリングを握る力を検知します。
またドライバーの目線の高さに配置されたメーターには10インチのデジタルパネルが搭載され、GTグレードでは3D表示化されています。
日本市場導入の時期と仕様は正式に発表されてはいませんが、日本でも人気のあるクラスだけに登場が楽しみです。
■アウディ RS 3 スポーツバック/RS 3 セダン
RS3は、アウディA3シリーズのハイパフォーマンスモデルで、2021年11月に4年ぶりのフルモデルチェンジが発表されました。
搭載されるエンジンは2.5L 直5ガソリン直噴ターボで、最高出力は294kW(400PS)、最大トルクは500Nm(51.0kgm)、これに7速Sトロニックとクワトロシステム(電子制御4WD)を組み合わせています。
この新型モデルのトピックは、アウディモデルとして初めてRSトルクスプリッターを採用したことです。
これは左右のリアホイール間で駆動トルクを可変配分するシステムで、例えばコーナリング中、リアの外輪により多くのトルクを配分することでアンダーステアを解消することができたり、巡航時はリアのクラッチを開放することでフロントのみにトルクを伝え、燃費を良くすることもできるというシステムです。
この新しいモデルは、ドイツのニュルブルクリンクサーキット北コースで、コンパクトクラストップの最速ラップ、7分40秒748を記録したことも話題となりました。
日本での発売は2022年4月下旬に開始とのことです。
輸入車メーカーの最新モデルをピックアップしてみました。
新しい環境規制に対応するために続々と新開発のパワーユニットを導入していますが、アウディRS3のような純ガソリンエンジンモデルも発売されるなど、クルマ好きにはまだまだ面白いモデルが登場する年になりそうですね。
今年の輸入車にも期待大です!