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VW ゴルフのスポーツモデル、GTIとRってどう違うの？7代目で比較してみた

2022-05-25

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フォルクスワーゲン(VW) ゴルフには、「GTI」と「R」の2種類のスポーツハッチバックが用意されています。

同じ2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載するこの2台には、どんな違いがあるのでしょうか？

GTIとRの特徴や違いを解説します。

輸入車スポーツハッチバックを選ぶときの参考にしてみてください。

■走りも質感も向上した7代目ゴルフ

Cセグメントの世界的なベンチマークとなっているVW ゴルフは、VWの基幹モデルでもあります。

現在は８代目まで進化したゴルフですが、ここでは中古車で見つけやすい7代目ゴルフにフォーカスして話を進めたいと思います。

7代目ゴルフがデビューしたのは2012年のことで、日本では2013年から販売が開始されました。

VWの新しいプラットフォーム「MQB」を採用した最初のゴルフで、当初日本向けのエンジンは、直列4気筒1.2Lと直列4気筒1.4L気筒休止システム(アクティブシリンダーオンデマンド)を採用したダウンサイジングターボの2種類のみ。

この1.2Lターボモデルは、ゴルフ史上最高の燃費性能(JC08モード21.0km/L)を達成しています。

エクステリア(外装)は、横長のヘッドライトやリヤコンビランプ、太いCピラーなどにより、ひと目でゴルフだとわかるデザインです。

インテリア(内装)は、ソフトパッドを使ったダッシュボードやドアトリム、随所に施される金属調のアクセントパーツやピアノブラックパーツなどにより上質感ある室内になっています。

7代目ゴルフでは、安全性能が高められていることも特徴です。

安全装備には、9つのエアバッグやミリ波レーダーを使用したプリクラッシュブレーキシステムのFront Assist Plus(フロントアシストプラス)など、先進的な予防安全機能が標準装備となっています。

■GTI伝統の装備が装着されたスポーツモデル「ゴルフ GTI」

7代目ゴルフのGTIグレードは、2013年9月に販売が開始されました。

MQBプラットフォームに搭載されたパワートレインは、最高出力162kW(220PS)/4,500〜6,200rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,500〜4,400rpmをそれぞれ発生する2.0L 直列4気筒の直噴ターボTSIエンジンに、トランスミッションは6速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)の組み合わせ。

アイドリングストップシステムやブレーキエネルギー回生システムを備えたBlueMotion Technology(ブルーモーションテクノロジー)を採用したエンジンは、3.5L自然吸気エンジンに匹敵する最大トルクを低回転で発生させながら、JC08モード燃費は15.9km/Lを達成しました。

エクステリアは、フロングリルに施されたGTI伝統の赤いアクセントラインをはじめ、赤いブレーキキャリパーやハニカムデザインのラジエーターグリルなど、レギュラーモデルとは趣が異なっています。

インテリアは、初代GTIを彷彿とさせるチェック柄のスポーツシートをはじめ、GTIロゴプレート付き専用3本スポークレザーステアリングホイール、メタルのアクセントと赤ステッチが施されているレザーシフトノブ、アルミ調ペダルなどにより、スポーティな雰囲気が演出されています。

結果、レギュラーモデルに対し、見た目も走りもスポーティに高められた7代目ゴルフ GTIは、走りにはこだわりがあるけれど、コンパクトハッチとしての日常性能も欲しい！という欲張りなオーナーの要望を満たす、稀有なモデルとなっているのです。

■最高峰のパフォーマンスを発揮する「ゴルフ R」

ゴルフ Rは、2014年2月から販売を開始したゴルフのフラッグシップモデルで、シリーズ中もっとも強力なパワートレインを搭載しています。

エンジンは、ゴルフ GTIと同じEA888型の2.0L TSIですが、より高度なチューニングが施され、ゴルフ GTIよりも高出力の最高出力206kW(280PS)/5,100〜6,500rpm、最大トルク380Nm(38.7kgm)/1,800〜5,100rpmを発揮するいっぽうで、ブルーモーションテクノロジーにより、燃費はJC08モードで14.4km/Lを達成しました。

トランスミッションは、当初GTIと同じ6速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)のみでしたが、2015年には6速MTを追加。

DSGは、2017年から7速へと進化しました。

駆動方式は、高出力に対応したフルタイム4WDの「4MOTION」を採用。

日本向けRの足まわりには、電子制御式サスペンションのダイナミックシャシーコントロール「DCC」が標準装備となっていました。

コクピットには走行モード切り替えスイッチが備わり、エコ/ノーマル/インディビデュアル/コンフォート/レースという5種類のモードを任意で選ぶことが可能です。

GTIよりも控えめな印象のエクステリアですが、よく見れば高出力を暗示する大型エアインテーク付きバンパーや、「R」ロゴ入りブラック塗装のフロントグリル、225/40R18サイズのタイヤを履く18インチの専用アルミホイール、リアビューの左右2本出しのクロームデュアルエキゾーストパイプ、ブラックのディフューザーなど、いかにも走りそうな佇まいとなっています。

インテリアもスポーティな印象で、ブラックを基調にシルバーのアクセントが施されたメーター、センターコンソールの縁取り、アルミ調ペダルなどにより、スタイリッシュに仕上げられています。

シートは、ブラックレザーのスポーツシートで、運転席と助手席の背もたれには「R」の刺繍が施されています。

安全装備や運転支援機能は、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキープアシストシステム(Lane Assist)、時速30km/h未満で緊急ブレーキが作動する「シティエマージェンシーブレーキ」、追突被害軽減ブレーキシステム(Front Assist Plus)など、先進機能が装備されます。

フォルクスワーゲン R GmbHが手掛けた専用アイテムによって、GTIとはまた違った魅力を秘めたモデルが、ゴルフ Rなのです。