【日本で買える外車】アメリカ車を代表する4メーカーと代表車種を紹介
国土の広いアメリカでは自動車が多くの人々の生活を支える必需品で、その市場規模は中国に続いて世界第2位です。
道路事情やライフスタイルの違いや、安い燃料価格(最近ではそうでもないようですが)によって、大排気量でパワフルなモデルが好まれやすいと言われます。
そんなアメリカ車には、どんなメーカーがあるでしょうか。
日本で正規販売される4つのメーカーを紹介します。
■アメリカを代表する高級ブランド、キャデラック
※画像は先代の4代目で、カスタムモデルです。
キャデラックは、ゼネラルモーターズ(GM)の高級車ブランドです。
オイルショックの影響を受ける1970年代前半までは、全長が6mに迫る長さで全幅も2mを超えるビッグサイズのセダンに8.2L!のV8エンジンを搭載したドゥビルなどが人気でしたが、その後ダウンサイジング化が進み、近年では2.0Lエンジンなどもラインアップしています。
日本で販売されるキャディラックのSUVラインアップは、コンパクトサイズのXT4、ミドルサイズのXT5、フルサイズのXT6という3タイプのクロスオーバーSUVと、フルサイズの高級モデル、エスカレードの4車種です。
なかでも2020年にデビューした現行エスカレードは、全長5,400×全幅2,065mm×全高1,930mmと、日本国内で乗るには駐車スペースや走る場所を選ぶ大きさのボディに、6.2L V8 OHVガソリンエンジンを搭載。
これにセレクタブル4WD、10速オートマチックトランスミッションを組み合わせます。
インテリア(内装)には、湾曲型38インチ大型OLEDディスプレイ、フルカラーヘッドアップディスプレイ、最新のナイトビジョンシステムなど、最先端のテクノロジーで高級感を演出しています。
■歴史のあるスポーツカーをラインアップするシボレー
シボレーもゼネラルモーターズのいちブランドで、日本では高性能スポーツカーのイメージが強いかと思いますが、販売する市場によっては小型車やSUV、ピックアップトラックなど多岐にわたるラインアップを用意しています。
かつては大型ミニバンのアストロやミドルクラスSUVのトレイルブレイザーなども販売されていましたが、現在ではスポーツモデルのカマロとコルベットが正規モデルとしてラインアップされています。
カマロは日本でもよく知られたスポーツカーで、現行型は2015年に発売された6代目です。
2020年に実施されたマイナーチェンジで最新型になり、立体的な造形のフロントバンパーやボンネットフード、シャープなヘッドライト、どっしりとボリューム感のあるフェンダーラインなど、かつてのアメリカン・マッスルカーに通じるボディデザインで、ファンを魅了しています。
エンジンは6.2L V8というアメリカ車らしい大排気量モデルもありますが、ダウンサイジング化の進む昨今の状況に合わせて2.0L 直4直噴ガソリンターボもラインアップされ、走りと燃費性能を両立させています。
■小型で多機能な四輪駆動車として歴史があるジープ
ジープは、FCA(フィアット・クライスラーオートモビルズ)とグループPSAが合併してできたステランティスN.V.傘下のブランドです。
第二次世界大戦中に活躍した小型の4WDモデルがそのルーツで、戦後に誕生した民生用が多機能な四輪駆動車として認められ、多くの人々に支持されながら現代にまでその系譜が続いています。
ジープを手掛ける自動車メーカーは買収や吸収合併などでその母体が次々に変わるという歴史をたどってきましたが、丸形ヘッドライト、台形ホイールアーチ、7スロットグリルというジープの特徴は現在でも継承されています。
ジープのルーツと特徴を一番はっきりと受け継いでいるのは、ラングラーでしょう。
ラインアップ中もっともオフロード性能が高く、機能性を重視したモデルです。
もちろん最新モデルのラングラーはLEDヘッドライトや先進安全運転支援システムなど現代的な装備で安心して乗ることができますが、電子制御式の4WDシステムや前後のデフロック(アンリミテッド・ルビコンに搭載)などにより、究極のオフローダーとしての性能も追求しています。
■クリーンエネルギーで新しい社会を目指すテスラ
テスラは、2003年に創業した新しいメーカーです。
テスラ社が目指すのは「限りなく拡張可能なクリーンエネルギーを発蓄電する製品をも製造する会社」であり、自動車はそのひとつのツールに過ぎません。
ご存知のようにテスラ車はすべてBEV(バッテリーEV)車で、パワフルな走行用モーターと比較的長い航続距離が特徴だと言えます。
ラインアップは小型セダンのモデル3、上級セダンのモデルS、コンパクトSUVのモデルY、3列シート7人乗りSUVのモデルXがあります。
このうちもっとも買いやすいのは、モデル3です。
フロントグリルを持たないスッキリとモダンなフォルムで、インテリアはダッシュボードとステアリングに、中央に15インチのタッチスクリーンがあるのみという非常にシンプルでクリーンなイメージです。
ベーシックな後輪駆動モデルの航続可能距離は565km、0-100km/h加速は6.1秒とかなり高いパフォーマンスが楽しめます。
価格は579万円〜で、オンライン販売を中心としているところも新進気鋭の新しいブランド、という感じがしますね。
日本で買うことのできるブランドを4つ紹介しました。
高い環境性能が求められる最近の自動車業界ですが、アメリカのメーカーもそれにしっかり対応しつつ、おおきなボディや気持ちの良い走りなど、その魅力を存分に発揮しているという印象がありますね。