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いま売れているフォルクスワーゲンのSUVを解説

フォルクスワーゲンのSUV販売が好調です。

 

特に近年デビューしたT-RocとT-Crossが人気で、街なかでも見かける機会が増えてきた印象です。そんなVWには、ほかにどんなSUVがあるのでしょうか。

 

また、名前は知っていてもどのモデルがどの位置づけなのかいまいち判然としていないという方のために、現在中古車で狙えるモデルを中心に、VWのSUVモデルを解説します。

 

 

■ミドルクラスの人気車種T-Roc


 

 

2017年8月からフォルクスワーゲンの新たなSUVとしてラインナップに加わったT-Roc。日本では2020年7月から販売をスタートしました。

 

ゴルフやアウディA3などに使われているMQBプラットフォームを採用するミドルコンパクトのSUVです。

 

ボディサイズは全長4,240mm×全幅1,825mm×全高1590mm、ホイールベース2590mmという大きさで、フォルクスワーゲンのSUVシリーズのなかでは、ティグアンとT-Crossの間に位置づけられます。

 

SUVらしいスタリングに、“IQ LIGHT”と呼ばれるLEDマトリックスヘッドライトと流れるように点滅するLEDテールランプが先進的な印象。

 

 

インテリアはシンプルでクリーンなデザインにまとまっているいっぽう、メーターパネル内には大型10.25インチの高解像度ディスプレイによるフルデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”を配置。

 

また空調の温度・風量設定は指先だけで直感的に操作できるタッチコントロール式を採用したり、スマートフォンの充電ができるワイヤレスチャージングなど、さまざまな先進装備を用意します。

 

パワートレインは、低回転からの力強いトルクと優れた経済性でロングドライブも快適に楽しめる2.0L直4TDIクリーンディーゼルエンジンと、1.5L直4TSI Evoターボエンジンの2種類。

 

駆動方式は2WD(FF)とフルタイム4WDの設定で、トランスミッションはすべて7速DSGです。

 

T-ロックの中古車情報を見てみる

 

 

■もっとも小さいヤツがT-Cross


 

 

2016年のジュネーブモーターショーでコンバーチブルタイプのコンセプトカーを発表したT-Cross。

 

市販バージョンは2018年10月に正式公開され、2019年4月に発売を開始。日本では2019年11月に受注を開始しています。

 

ボディサイズは全長4,115mm×全幅1,760mm×全高1,580mm、ホイールベース2,550mmという小ぶりなサイズですが、居住空間や荷室空間に工夫を凝らすことで、使い勝手の良いコンパクトSUVとなっています。

 

パワートレインは、直噴技術とターボを組み合わせ、燃費を向上させながら力強いパフォーマンスを発揮する1.0L直3TSIターボエンジンに、7速DSGの組み合わせ。

 

ラゲッジスペースはクラストップレベルの455Lを確保しており、最大1,281Lにまで容量を拡大することが可能。またリアシートは6:4分割可倒式に加え前後140mmのスライド機構も搭載するなど、フレキシブルに使うことができます。

 

 

安全性能もコンパクトSUVながら充実した装備が採用され、同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」や、衝突被害軽減をサポートするプリクラッシュブレーキシステムの「Front Assist」、安全な車間距離を常にキープしてくれる「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」、車線を逸脱しないようサポートする「Lane Assist」などに加え、入庫から出庫までの駐車をサポートしてくれる駐車支援システムの「Park Assist」までもが用意されています。

 

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■2代目に進化したティグアン


 

 

2007年のフランクフルトモーターショーで発表され、同年9月より発売を開始したティグアン。

 

現在は2016年にフルモデルチェンジを行なった2代目が販売されており、2020年度にはドイツ本国のSUV登録台数ナンバー1を獲得(VW調べ)する人気SUVです。

 

ボディサイズは、全長4,515mm×全幅1,840mm×全高1,675mm、ホイールベース2,675mmという大きさで、SUVらしいボクシーなスタイリングが特徴です。

 

パワートレインは発売当初は1.4L直4TSIターボエンジンのみでしたが、現在は1.5L直4TSI EVOターボエンジンと4MOTION用の2.0L直4TSIターボエンジンを用意。

 

トランスミッションは2021年5月のマイナーチェンジ前が6速DSG、MC以降は全車7速DSG。駆動方式は2WD(FF)と4WDの用意です。

 

 

室内のデザインはVWのモデルらしくシンプルで使いやすいもの。

 

ラゲッジルームは通常時で615L、最大1,655Lという大容量を確保しており、リアシートは分割可倒式なのでフレシキブルな使い方が可能に。

 

またテールゲートはEasy Open&Easy Close機能付きのパワーテールゲートになっており、リアバンパー下部に足を入れて操作すれば両手がふさがっていても開閉が可能です。

 

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■VW最大のSUV、トゥアレグ


 

 

VW製SUVの先鞭をつけたのが、2002年にデビューしたトゥアレグです。

 

ポルシェ カイエンとプラットフォームを共有する大型SUVで、プレミアムSUVブームの先駆者ともいえる1台です。

 

初代トゥアレグはエンジンのラインナップが豊富で、直5やV6、V8以外にもW型12気筒エンジンを搭載するモデルも存在していました。

 

2010年にはフルモデルチェンジを行ない2代目へと移行。2011年2月より発売を開始しました。

 

ボディサイズは、全長4,795mm×全幅1,940mm×全高1,710mm、ホイールベース2,895mmという大きさで、パワートレインはVW初となるハイブリッドが追加されたかわりに、V8やW12といった大排気量エンジン搭載モデルは消滅。

 

駆動方式は初代同様、フルタイム4WDのみの設定です。

 

2015年にはマイナーチェンジを行ない、エクステリアにクロームパーツを増やしたことで高級感をアップして2018年まで販売されました。

 

現在、本国では3代目が販売されていますが、VWグループ内の事情により日本導入はありません。

 

上記の4台にくわえて、VWにはほかにもステーションワゴンをベースとしていわゆるクロスオーバー化したゴルフオールトラックとパサートオールトラックが用意されており、ユーザーの使用環境、ニーズに合わせたクルマ選びが可能になっているのです。