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カッコいいクーペフォルムの外車SUV5選

キャビンスペースや荷室スペースが広くて、とても便利なSUV。コンパクトクラスでも快適で、普段使いから郊外へのドライブ、小旅行、アウトドアレジャーなど幅広く活躍してくれる頼もしい相棒です。

 

しかし最近では、荷室の容量を犠牲にしたクーペフォルムのSUVが増えてきました。

 

その多くは海外のコンパクトサイズ以上で、もともとワイド&ローの迫力のスタイリングがクーペフォルムによって強調され、スポーティなイメージを高めています。

 

くわえてボディが大きいので、荷室が若干犠牲になっても、十分な荷室容量を持っています。

 

そんなデザイン性に優れた輸入(外車)クーペSUVから、オススメのモデルをいくつかご紹介します。

 

 

■クーペSUVはBMWが始まり?


 

 

モノコックボディで乗用車タイプのビジュアルを持つSUVが登場したのは1990年代半ば頃ではありましたが、クーペSUVとなると、2000年代に入ってからの話しです。

 

まずBMWが2007年のフランクフルトオートショーで、X6のプロトタイプを発表。翌2008年には、北米国際自動車ショーでX6の市販車を公開。

 

ミドルクラスSUVであるX5をベースに、スタイリッシュなクーペデザインを採用したモデルで、3.0L 直6ターボエンジンや4.4L V8ツインターボエンジンなどパワフルなユニットを搭載し、走りの性能もしっかり磨き上げていました。

 

またその年の北米国際自動車ショーでは、レンジローバー イヴォークのコンセプトカーである「LRX」が登場。

 

高級SUVメーカーとして歴史あるローバー初のコンパクトSUVであることもそうですが、なんといってもそのスタリングの美しさで、クルマ好きの間で大きな話題を呼びました。

 

日本のメーカーでは2010年に、日産 ジュークが誕生。クーペのようなルーフラインや、丸型ヘッドライト、フェンダーの上まで伸びるシグネチャーライトなどのディテールが個性的で、メインターゲットとなる欧州市場を中心に人気となりました。

 

その後は、トヨタ C-HRや、メルセデス ベンツ GLE クーペ、マセラティ レヴァンテ、フォード マスタング マッハEなど、世界中のメーカーが手掛けるようになりました。

 

そんなクーペフォルムのSUVを中古で買う場合に、おすすめのモデルをいくつかピックアップして紹介していきます。

 

 

■手ごろな価格のクーペSUV:メルセデス・ベンツ GLCクーペ


 

 

メルセデスの基幹車種であるCクラスのSUV版であるGLCは、扱いやすいボディサイズと先進装備で日本でも人気があるモデルです。

 

2015年のデビューですが、クーペ版のGLCクーペが追加設定されたのは2017年2月からです。

 

GLCクーペのスタリリングは、立体的な造形のバンパーやスキッドプレートタイプの意匠などSUVらしい力強さを感じさせながら、全高は1,605mmと標準タイプに比べて40mm低く抑えられ、スポーティでスタイリッシュな印象となっています。

 

2019年10月にはマイナーチェンジが実施され、SUVとしての存在感はそのままにさらに先進的でラグジュアリーな雰囲気にデザインを一新しました。

 

ラインアップは2.0L 直4直噴ガソリンターボ、2.0L 直4クリーンディーゼルが用意されています。駆動方式は電子制御4WDシステムの「4MATIC」で、トランスミッションは9速ATです。

 

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■高級感で選ぶなら:メルセデス・ベンツ GLEクーペ


 

 

GLEクーペはGLCクーペのひとつ上のクラスにあたるモデルで、2016年4月に発売されました。

 

ボディサイズは全長4,900mm×全幅2,003mm全高1,731mmとかなり存在感のある大きさですが、標準ボディに対して全高は64mm低くなり、スタイリッシュな印象となっています。

 

パワートレインには3.0L V6クリーンディーゼルを用意。駆動方式は4MATICで、トランスミッションは9速ATです。

 

2019年にフルモデルチェンジを行い、全長4,955mm×全幅2,020mm×全高1,715mmと、先代よりさらにボディサイズを拡大。

 

とはいえ、エレガントなクーペスタイルが高級感たっぷりで非常にスタイリッシュな印象です。

 

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■クーペ−SUVブームの立役者:BMW X6


 

 

2008年に登場したX6は、X5のように力強さと堂々とした存在感がありながら、BMWらしいダイナミックでスポーティなクーペデザインが融合され、新鮮で大胆な印象を与えるモデルです。

 

ひらたく言えばSUVのクーペ版ですが、BMWではSAC(スポーツアクティビティクーペ)という新しいジャンルを提案しています。

 

2014年8月にはフルモデルチェンジを行ない、第2世代へと進化。

 

幅広のキドニーグリルに回り込むヘッドライトデザインや、Xのラインを描くフロントエプロンの力強いデザインなど、より逞しく、ワイドで安定感を感じさせるスタイリングです。

 

ラインアップは3.0L 直6ガソリンターボと4.4L V8ツインターボ、駆動方式は電子制御4WDシステムの「xDrive」、トランスミッションは8速ATとなっています。

 

このX6の現行型は2019年にデビューした第3世代で、キドニー・グリルのライトアップ機能であるキドニー・グリル・アイコニック・グローが始めて搭載されて話題となりました。

 

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■スポーツカーのDNAを感じる:ジャガー Eペイス


 

 

Eペイスはジャガーの高級コンパクトクーペSUVです。

 

数々のスポーツカーをリリースしてきた伝統的なジャガーのドライビングパフォーマンスとデザイン性をそのままに、SUVならではのパッケージ性能を楽しめるバランスの良いモデルです。

 

ボディサイズは、全長4,410mm×全幅1,900mm×全高1,650mmと、街乗りでも扱いやすい大きさです。

 

ラインアップは2.0L 直4クリーンディーゼル、2.0L 直4ガソリンターボで、ガソリンターボには最高出力194kW(249PS)と、227kW(300PS)という2つのタイプを用意。

 

駆動方式は全車電子制御フルタイム4WDで、トランスミッションは9速ATの設定です。

 

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■イタリア人の考えた美しいSUV:マセラティ レヴァンテ


 

 

100年を超える歴史を持つ、イタリアの伝統的な高級自動車メーカー、マセラティ初のSUVモデルがレヴァンテです。

 

マセラティのクーペモデル、グランツーリズモを想起させる躍動感あふれるスタイリングに、SUVならではの高い居住性と力強さ、パッケージ性能を融合させているのが特徴です。

 

エンジンは3.0L V6ガソリンツインターボ、3.0L V6ディーゼルターボ、そしてハイパフォーマンスグレードには3.8L V8ツインターボというラインアップ。

 

もっともパワフルなトロフェオには、最高出力434kW(590PS)/6,250rpm、最大トルク734Nm(74.8kgm)/2,500rpmというスペックが与えられ、官能的なエンジンサウンドとともにスーパーカー並みのパフォーマンスを味わうことができます。

 

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実用的で存在感のあるクーペSUVは、伝統的な2ドアクーペでは実現できなかった後席の居住性と荷室の広さを獲得した新しいジャンルです。

 

街乗りからロングドライブまで使えて、走りもパフォーマンスも申しぶんのない、クーペSUVををぜひ選んでみませんか。

 

人や荷物を積む機会が多いけど、カッコ良さが捨てられない!という方にオススメです。