オシャレに街乗りをこなすなら外車コンパクトカーはいかが?
小回りが効いて扱いやすく街にもよく馴染むコンパクトカーは、日本や欧州を中心に人気のカテゴリーです。
とくに欧州の狭い路地裏ではコンパクトカーが重宝しており、それは日本の道路でも同様です。
問題は欧州車の信頼性ですが、近年では信頼性も高まっており、多くのA、Bセグメントと呼ばれる小さなクルマたちを街で見かけるようになりました。
そんな生活のパートナーにふさわしいコンパクトなクルマたちを紹介しましょう。
■イタリアのコマネズミ。フィアット500
2007年に登場したフィアット 500は日本において特に知名度・人気ともに高いコンパクトカーです。
1957年発売のヌォーバ500(旧500)から50周年を記念したエクステリアは旧車の雰囲気を上手くエッセンスとして取り入れつつも現代的なデザインで、世界中から歓迎されました。
搭載エンジンは0.9L直列2気筒SOHCターボのTwin Air(ツインエア)、1.2L直列4気筒SOHCのMulti Air(マルチエア)、1.4L直列4気筒SOHCが存在します。
それぞれ完成度も高く、小気味良い排気音や振動でラテンの空気を感じることができます。
最小回転半径も4.7mとかなりのコンパクトさで、同じく狭い道路が多いイタリア生まれとあって街中での使い勝手は抜群です。
■RRで広い室内。ルノー トゥインゴ
初代が1992年に登場したルノー トゥインゴは現在のモデルが3代目。
ルノーの傑作車である5(サンク)からインスピレーションを得たデザインを身に纏ったコンパクトハッチバックです。
基本構造は後述するスマートと共通で、0.9L直列3気筒ターボに6速EDCを組み合わせたパワートレインをリアオーバーハングに搭載するRR(リアエンジン・リアドライブ)レイアウトが特徴。
ダウンサイジングターボ技術と高度なトランスミッションの恩恵もあってその能力は1.5Lエンジン並みとも言われています。
またほかに1.0L直列3気筒も用意されており、こちらにはフランスらしく5MTが組み合わされています。
乗り心地についてはハナが軽いことで超軽快なステアリングワークを可能にする絶妙なセッティングに仕上がっているほか、ボンネットを切り詰めたカタマリ感たっぷりのエクステリアも魅力です。
■ミニマルな設計で一世を風靡。スマート フォーツー/フォーフォー
ルノー トゥインゴと共同開発された姉妹モデルのフォーフォーと、スマートの代名詞でもある2ドアの超コンパクトなボディを持つフォーツー。
特にショートボディのフォーツーは1998年にメルセデス スマート シティークーペという名前で販売されたものが初代にあたり、ミニマリズムを突き詰めた構成やオシャレなボディデザインは話題になりました。
もともとの登場経緯が欧州各国における道路事情の改善を目的としたマイクロカーですから、当然あらゆる部分が超コンパクト。
テールゲートは上下に分かれたセパレート式で、壁際までバックした状態でも開閉でるよう設計してあったりとこだわりを感じます。
メルセデス製の0.9L直列3気筒エンジンは、小柄な車体をぐいぐいと加速させてくれます。
■見た目も愛らしい日々の相棒。フォルクス・ワーゲン アップ!
ポップな名前のフォルクス・ワーゲン アップ!(UP!)は、ゴルフの弟分であるポロの弟分にあたる超小型モデル。
1998年に登場し人気を博したルポの実質的な後継車で、熱間成型鋼板や超高張力鋼板を使用することで車重を900kg台に抑えただけでなく、ユーロNCAPではこのコンパクトさで5つ星という驚異的な安全性評価を受けています。
愛嬌のある顔つきと短く切り詰められた見た目にも愛らしいボディは、買うよりも飼うという表現がしっくりきます。
■VWグループを代表するプレミアムコンパクト。アウディ A1スポーツバック
アウディが販売する車種のなかでもっとも小型なA1は、今回ピックアップしたなかで唯一のBセグメント車です。
2010年に初代A1が生まれ、現行型は2018年登場の2代目。
フォルクス・ワーゲン ポロとプラットフォームを共有するコンパクトカーで、日本ではトヨタ ヤリスやホンダ フィットなどと同じカテゴリーです。
スポーティーさを全面に押し出した内外装は質感も高く、コンパクトカーのチープさはみじんも感じさせません。
スタイリングは前後を短く切り詰めて、ボディサイズ以上のどっしり感を演出しているほか、各部に往年のラリーカー、スポーツクワトロを彷彿とさせるオマージュが散りばめられるなどマニアも納得の仕上がりです。
搭載エンジンは1.0L直列3気筒ターボと、1.5L直4ターボで、どちらも過不足なくパワーを提供してくれます。
国産にはない動力性能とちょっとだけおしゃれな外観は、輸入コンパクトカーの魅力のひとつです。輸入コンパクトカーで、平凡な日常に色を添えてみませんか?