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BMW X3ってどんなクルマ?

2017年10月のフルモデルチェンジで、3代目へと進化したBMW X3。見た目には先代からの進化をあまり感じない3代目ですが、ある意味で完成形と呼んでも差し支えないでしょう。そんなX3がフルモデルチェンジによって、どんな進化を遂げたのでしょうか。エクステリア、インテリア、パワートレイン、安全装備について見て行きましょう。

※2019年3月時点に販売されているモデルについて解説しています。
 

3代目のスペックは?


ボディサイズは、全長4,720mm×全幅1,890mm×全高1,675×mm、ホイールベース2,865mmで、先代よりもホイールベースと全長を55mm、全幅を10mmそれぞれ拡大されました。

 

 

しかしながら、プラットフォーム&ボディはもとより、エンジン、サスペンションなど、すべての範囲でインテリジェントライトウェイト構造を追求した結果、重量はxDrive 20iで比較した場合に20kg減、最大で55kgの減量に成功しています。

 

エンジンは、2.0L 直列4気筒DOHCターボと、2.0Lの直列4気筒DOHCディーゼルターボおよび3.0L 直列6気筒DOHCディーゼルターボの3種類。トランスミッションと駆動方式は、すべて8速のステップトロニック(AT)とxDriveになります。

 

 

3代目のデザインは?


エクステリアデザインは、キドニーグリルが大型化されたフロントマスクに、リアハッチに向かってなだらかに傾斜するルーフライン、ボディサイドに採用されたエアブリーザーなどによって、スポーティでダイナミックな印象を強めるとともに、クラストップレベルの0.29という空気抵抗係数を実現し、燃費や騒音低減に寄与しています。

 


新しく標準装備となったアダプティブLEDヘッドライトは、BMWセレクティブビームとコーナリングライト、アダプティブヘッドライトで構成され、自然光のような光で夜間に前方をムラ無く照射し、ドライビングをサポートします。

 

インテリアは、六角形のモチーフや精密なエッヂが主役となるドライバーオリエンテッドなコクピットをメインに、室内には従来よりも収納スペースを増やすなど、機能面でも向上を図っています。

 

 

3代目の安全性能は?


運転支援システムは、ルームミラーに内蔵されたステレオカメラと、ミリ波レーダーセンダーを前方に3基、後方に2基装備する部分自動運転を可能としたドライビング・アシストプラスを採用しています。

 

 

おもな装備は、高速走行時に車線中央を走りやすいようステアリングを制御するとともに、渋滞時には先行車追従走行をサポートするステアリング&レーンコントロールアシスト。ボディサイドの前後左右に設置されたセンサーが側方の状況を監視し、側面衝突の危険性が高いと判断した場合にステアリング操作に介入するアクティブサイドコリジョンプロテクション。後方の車両を監視するリアセンサーは、衝突の危険があると判断した場合にはハザードフラッシュを点灯、それ以上の危険性があると判断すると、車両に内蔵されたアクティブ・プロテクションが機能して乗員を保護する後車追突警告。

 

さらに、衝突回避・被害軽減ブレーキ、アクティブクルーズコントロール、クロストラフィックウォーニング、トップビュー・サイドビューカメラなど、クラス最高レベルのシステムで、乗員の安全をサポートします。


もちろん、ハンドリングや乗り心地、音振などは、BMWクオリティで、同じクラスのベンチマークになる高い性能を誇っています。日本車でこのレベルと戦えるクルマがなかなか出てこないのが、日本車ファンとしては残念なところです。



3代目X3は、走る路面状況や天候にかかわらず、走行性能と安全性を高次元で両立させるべく、エクステリアデザインはもちろん、機能面でも大きく進化しました。プレミアムミドルクラスSAVを名乗るにふさわしい出来栄えを、正規輸入車専門店ユニバース各店で体感してみてはいかがでしょうか?