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はじめてのベンツ、おすすめモデルはどれですか?!

 

メルセデス・ベンツは、1886年に創設されて以来、世界的にメジャーな自動車メーカーのひとつです。

 

世界初の自動車“ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン(原動機付きの三輪車)”にはじまり、スーパーチャージャー(市販車初)、ディーゼルエンジン、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、SRSエアバック、エレクトリックスタビリティコントロールなど、自動車産業に数多くのはじめての技術をもたらしたメーカーしても有名です。

 

しかしコンサバで重厚、高品質なクルマづくりは、若い世代からは敷居が高い印象を持たれ、ある時期まで顧客の拡大に苦労していました。

 

そんなイメージが変わったのは3代目Aクラスが登場した2012年のことで、以後、若年層の取り込みにも成功し、いわゆるオジサン車からは完全に脱却。

 

20-30代でもベンツを愛車に、と考えているユーザーが増えてきています。

 

 

とはいえ、乗り出し価格は最低でも約400万円以上になるという新車は、さすがに高嶺の花。

 

そこで、ここではもうちょっと手軽に、国産高級SUVと変わらない価格で手に入れることができるモデルを集めてみました。

 

 

■はじめてのベンツに最適。現行Aクラス(4代目2018年~)


 

Aクラスはベンツのなかで、もっともコンパクトなモデルです。

 

1997年に誕生し、現行モデルは2018年にフルモデルチェンジが実施された4代目にあたります。

 

同モデルは、サイズアップと刷新されたデザインで大ヒットとなった3代目からさらに進化し、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や、部分自動運転を実現する最先端の安全運転支援システムも搭載されます。

 

エンジンは、ガソリンが1.4L 直列4気筒ターボの282型、2.0L 直列4気筒ターボのM260型とM139型の3種類に、ディーゼルが2.0L 直列4気筒ターボのOM654q型をくわえた計4種類のラインアップです。

 

中古車の現在の相場は約260~450万円。

 

先代(3代目)Aクラスなら約100~320万円と、国産コンパクトカーとかわらない価格も魅力です。

 

 

■Aでは手狭というファミリーには先代Bクラス(2012~2019年)


 

 

2006年日本デビューのBクラスは、初代のセミトールワゴンタイプから、2代目ではスタイルを刷新しシャープな造形の5ドアハッチバックタイプへと変身。

 

現行の3代目は2019年にモデルチェンジを受けたばかりなので、中古車での狙い目は2012年デビューの2代目ということになります。

 

Aクラスよりも広い車内空間に、安全装備では衝突警告システムCPA、ドライバーの疲労を検知・警告するアテンション・アシストも装備、2015年のマイナーチェンジではボディサイズが拡大し、デザインもいっそう洗練されたものへと進化しています。

 

また日本仕様ではスポーツサスペンション採用により全高を1,540mmに抑え、立体駐車場格納にも配慮されています。

 

 

Aクラスでは手狭感を覚えるファミリーにピッタリの2代目Bクラスの中古車相場は、約80~260万円です。

 

 

■セダンのメートル原器的存在、現行Cクラス(2014年~)


 

1993年にW201の後継車として誕生したCクラスは、ベンツの基幹モデルです。

 

現行モデルは、2014年モデルチェンジを受けた4代目のW205 型。

 

バラエティに富んだエンジンとボディタイプが特徴で、2018年のマイナーチェンジでBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を搭載した1.5Lモデルを追加。

 

さらに2019年にはプラグインハイブリッドモデルC350eがラインアップに加わりました。

 

また高度な安全運転支援システムであるレーダーセーフティパッケージは、全グレードにオプション設定、2020年には標準装備となりました。

 

そんなCクラスの中古車価格は、約160~560万円。

 

バラエティ豊かで内容も充実したCクラスなら、どのグレードを選んでも間違いはありません。

 

 

■人気の定番ワゴン、現行Cクラスステーションワゴン(2014年~)


 

 

人気のCクラスステーションワゴン(S205型)は、セダンの高いスポーツ性能と、広い室内空間をあわせ持つのが大きな魅力。

 

それに加え、ベンツでしか出せない高級感と、最新の安全運転支援システムであるレーダーセーフティパッケージも装備され、数少なくなったワゴンでの人気保持につなげています。

 

Cワゴンの進化は、前述のセダンと同じ。

 

燃費性能を重視する場合には、2018年以降の48V電源マイルドハイブリッドのBSG搭載モデルがおすすめ。

 

中古車価格は、約180~540万円となっています。

 

 

■流行りのコンパクトSUVなら初代GLAクラス(2014−2020年)


 

 

2014年に国内デビューをはたしたGLAクラスは、ベンツでもっともコンパクトなクロスオーバーSUVです。

 

現行モデルは、2020年にモデルチェンジを受けたばかりで、中古で狙うなら初代GLAクラスとなります。

 

スタリングは、全高を1,505~1,510mmまで落とした流麗なシルエットで、立体駐車場格納も可能と、市街地での使い勝手も抜群です。

 

初代GLAクラスのエンジンバリエーションは、1.6L 直列4気筒ターボの270型、2.0L 直列4気筒ターボの270M20型と133型の計3種類。

 

安全装備では緊急ブレーキ機能CPAプラス、ドライバーの疲労を検知・警告するアテンション・アシストなどを装備します。

 

そんな初代GLAクラスの中古車価格は、約160~400万円。

 

2017年のマイナーチェンジではパンチドグリルとアンダーガード装備で、押出しの強いデザインとなりましたが、おすすめは価格のこなれた2017年のマイナーチェンジ以前です。

 

はじめてにおすすめしたいモデルといってもコンパクトからSUVまで、バラエティ豊か。

 

とはいえ、デザインや性能面も充実し、どれを選んでも後悔することはないと思いますよ。

 

 

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