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はじめてのBMW、おすすめモデルはどれですか?

 

「いつかは輸入車に乗ってみたい」「国産車とは違った走りを楽しんでみたい」そんな想いを抱く自動車ファンは意外と多いかもしれません。

 

でも輸入車は価格の面はもちろんですが、購入後のメンテナンスやディーラーの数など、いろいろと不安な面があるのも事実。

 

そこでぜひおすすめしたいのがBMWというブランドです。

 

 

■豊富なラインアップに安心のディーラー網


 

 

BMWといえばドイツを代表する自動車メーカーのひとつで、あまたある海外自動車ブランドのなかでもトップレベルの知名度を誇っています。

 

そんなBMWには1シリーズから8シリーズまでとフルラインナップが揃っており、ボディタイプもセダンからステーションワゴン、クーペにカブリオレ、そしてもちろんSUVだけでなくクーペタイプのSUVや使いやすい4ドアクーペといった変わり種モデルも多数揃っています。

 

これだけ豊富なラインナップが揃っていれば自分に見合った1台が必ず見つかるはず。

 

さらにメジャーブランドの強みである拠点数の多さも魅力で、日本国内には多くの正規販売店が軒を連ねています。

 

そのため購入後のメンテナンスだけでなく買取、買換の相談も気軽にできるので、BMWを輸入車における最初の1歩とするのは賢明な選択といえるでしょう。

 

そこで今回ははじめての輸入車として、比較的手の届きやすい価格として乗り出し300万円という金額を設定。

 

そのなかで手に入れることのできる中古車モデルをピックアップしてみました。

 

 

■乗りやすさなら…1シリーズ 中古車相場:80〜350万円


 

 

3シリーズコンパクトの系譜を受け継ぎ、2004年に登場した1シリーズ。

 

2代目は2011年から2019年まで販売され、現在はFFベースの3代目へと進化。

 

往年のBMWらしい走りを楽しみたいという方には、初代または2代目の1シリーズがおすすめです。

 

なかでも、2015年のマイナーチェンジによってモダンな顔つきとなった後期型がおすすめ。

 

さらに2016年にはディーゼルエンジンが追加され、2017年には内装のデザインおよび仕様を一新されているので、予算に余裕があれば2017年以降の最終モデルを狙うのがいいでしょう。

 

 

■プレミアムセダンの王道…3シリーズ 中古車相場:100〜390万円


 

 

BMWの主力モデルといえる3シリーズは、多くのラインナップを抑えて人気を保ち続ける不動のベストセラーモデルです。

 

初代3シリーズは1975年に登場し、現在販売されているのは2019年に登場した7代目モデル。

 

そんな歴史のある3シリーズのなかでおすすめは、スタイリングや居住性、装備面などが充実した6代目。

 

先代モデルよりもホイールベースが50mmも延伸されたことにより、室内空間の居住性が大幅に向上しているのが特徴です。

 

こちらも2015年のマイナーチェンジによってフェイスリフトを敢行し、続く2016年秋には1.5L直3エンジンを搭載した318iというエントリーモデルを追加しています。

 

318iには廉価版の「SE」をはじめ「スタンダード」「スポーツ」「ラグジュアリー」「Mスポーツ」がありますが、上位グレードの「Mスポーツ」でも中古車あれば200万円台で狙うことが可能です。

 

衝突回避・被害軽減ブレーキなどの安全装備を盛り込んだ「ドライビングアシスト」が3シリーズ全車で標準装備されたのは2013年夏以降、BMWコネクテッドドライブプレミアム、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)を装備したのは2014年夏以降のモデルです。

 

フェィスリフトにこだわりがないのであれば、前期モデルの最終となる2014-2015年モデルもおすすめです。

 

 

■人気のコンパクトSAV…X1シリーズ 中古車相場:170〜450万円


 

 

BMWのSAV(Sports Activity Vehicle)シリーズでは、X5、X3、X6に続き4番目にデビューしたX1。

 

2009年に登場した初代は3シリーズのツーリングをベースにしたFRプラットフォームを採用していましたが、2015年から販売されている2代目(現行型)はFFがベースとなっています。

 

この2代目モデルは先代よりも全長が30mmほど短くなったものの車高が35mm高くなり、エクステリアもXシリーズらしい力強さが備わりました。

 

また車高が高くなったのに合わせて着座位置も高くなり、広々とした視界の良さと乗降性の向上も図られています。

 

駆動方式はFFとインテリジェント4輪駆動システムの「xDrive」が設定されており、パワートレインはガソリンターボが先行して発売され、2016年秋にはクリーンディーゼル車も追加で投入。

 

また2017年にはトランスミッションが6速ATから7速DCTに変更され、それまでオプションだったPDC(アークディスタンスコントロール)も標準装備となっています。

 

そんなX1のおすすめは、2016年秋以降に発売されたディーゼルモデル。

 

なかでもJC08モード燃費で19.5km/Lをマークする18d xDriveは、ディーゼルならではのトルクフルな走りと低燃費、そしてxDriveによるラフロードでの走破性を味わうことができます。

 

ちなみに2019年にはフェイスリフトが行なわれ、大型キドニーグリルなどを採用しているので、予算に余裕のある方はフェイスリフト後のモデルも狙うのも良いでしょう。

 

 

■世界にトレンドをつくったSAV…X3シリーズ 中古車価格:140〜350万円


 

 

X5の成功を受け、2004年にデビューしたX3シリーズ。

 

ここからヨーロッパの自動車メーカーがこぞってミドルサイズのSUVを次々と発表し、その嚆矢ともいえる存在です。

 

前述のX1とは異なり、全車で「xDrive」と呼ばれる4輪駆動システムを採用しています。

 

そんなX3のおすすめは2011年から2017年まで販売されていた2代目モデル。

 

2011年の発売当初はガソリンエンジン車のみでしたが、2012年にはクリーンディーゼルモデルを追加投入。

 

また2013年秋には全車にECO PROモード付きドライビングパフォーマンスコントロールやオートマチックテールゲートオペレーションなどが標準装備されており、その後も衝突回避・被害低減ブレーキやレーンディパーチャーウィーニング、サイドビューカメラなどの安全装備デバイスが次々と標準装備化され、2016年にはネバダレザーシートシートヒーティング(運転席&助手席)といった快適装備も標準装備となりました。

 

 

■優雅なアッパーミドルクラスサルーン…5シリーズ 中古車相場:90〜320万円


 

 

欧州Eセグメントに位置づけられるミドルサルーンの5シリーズ。

 

その歴史は3シリーズよりも古い1972年から始まり、現在は2017年登場の7代目が販売されています。

 

現行モデルは、BMWエフィシェントライトウェイトなるコンセプトによって約100kgもの軽量化に成功。

 

さらに前後重量配分を50:50にするなど走行性能も高められていますが、おすすめしたいのはそのひとつ前の6代目です。

 

2010年から2016年まで販売された6代目5シリーズは、基本コンポーネントを5代目7シリーズと共用。

 

5m近い大柄なボディを持ちつつも、足まわりにはインテグレーテッドアクティブステアリングという4輪操舵システムが採用されているため、最小回転半径は5.5mに留まっています。

 

また室内は、レザーシートを全車標準とし(セダンのみ)、フロントシートは電動4ウェイを標準装備。

 

2013年には衝突回避・被害軽減ブレーキや乗員の安全を見守るSOSコール&テレサービス、さらには前車接近警告機能やアクティブクルーズコントロールなどを含むドライビングアシストプラスも標準装備になっています。

 

さらに安全装備にこだわりたい方は、レーン・チェンジ・ウォーニングやマルチディスプレイメーターパネル、LEDヘッドライトなどが標準化された2015年6月以降のモデルを探してみるのがいいでしょう。

 

 

■ファミリーにも人気…2シリーズ アクティブツアラー 中古車相場:100〜350万円


 

1シリーズと3シリーズのあいだに設定された2シリーズに、BMW初のFFモデルとして2014年に新しく追加されたのがアクティブツアラーです。

 

兄弟ブランドでもあるMINIと同じUKLプラットフォームを採用し、日常シーンで扱いやすいボディサイズに、全高は立体駐車場にも収まる1,550mmとしました。

 

2018年にはマイナーチェンジを行い、新デザインのキドニーグリルやヘッドライトなどの採用にあわせ、トランスミッションは6速ATから7速DCTへと変更。

 

さらに内装のデザインも一新し、フロントシートを改良して座り心地もアップしています。

 

ちなみに2015年にはアクティブツアラーの全長および全高を拡大した7人乗りのグランツアラーもデビューしています。

 

予算に余裕のある方はダブルクラッチの快適さが味わえるマイチェン後のモデルがおすすめで、大勢を乗せる機会の多い方はグランツアラーを選択肢に入れてみるのも良さそうです。

 

セダンやSUV、さらにはミニバンのようなマルチパーパスビークルまで、あらゆるジャンルがBMWには揃っています。

 

新車価格はそれなりに高額なブランドですが、中古車に目を向ければ意外なモデルも視野に入ってきますから、予算に合ったモデル選びが可能です。

 

 

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