予算200万円のMINI選び
2001年に登場し、現在は3代目に進化しているBMW ミニですが、基本的なデザインに変更がなく、よほどのマニアでもなければ世代の違いはわかりません。
そのため中古車価格は高値安定傾向となっています。
そんななか、おおくの人が現実的な金額として200万円という予算を想定。
その予算内で狙えるミニをピックアップしてみました。
ベーシックな3ドアからスポーティなコンバーチブル、実用的なクロスオーバーやステーションワゴンまで、予算200万円で狙える中古のミニを紹介しましょう。
■間もなくデビュー20周年。現行モデルは3代目
BMWのブランドとして開発された初代ミニは、2001年の登場(日本では2002年に販売開始)。
クラシックミニをモチーフにしたアイコニックなデザインで人気となった初代ミニのグレードは、ベーシックなONE( ワン)、上級グレードのCOOPER(クーパー)、スポーツグレードのCOOPER S(クーパーS)の3つでした。
人気のコンバーチブルの投入は2004年で、それ以降コンバーチブルモデルの投入は、モデルチェンジの約3年後というサイクルで行われています。
BMW製エンジンになりおおきく進化した2代目は、2006年の発表(日本では2007年販売開始)。
正常進化ともいえる2代目では、ワンの全長を240mm、ホイールベースを80mm延長したボディ形状で、右側ドアの後ろに観音開きのドアが付くという、ユニークなステーションワゴンの「クラブマン」(2007年発表)、ミニ初の2シーターモデルで、リアにトランクを持つ3ボックススタイルの「クーペ」、クーペをベースにしたオープンモデルの「ロードスター」、さらにはクロスオーバーモデルの「カントリーマン(日本国内ではクロスオーバー)」とバリエーションを拡大しました。
なかでも2010年に登場したクロスオーバーは、ミニ初のクロスオーバーモデルであることにくわえ、初めての4ドアモデルということも手伝って一躍人気モデルとなりました。
全幅が1,790mmに拡大されて3ナンバー登録となりますが、全高は1,550mmに抑えられており、立体駐車場にも対応しているのもポイント。
2014年にはディーゼルモデルも設定され、ちょうど良い手ごろなサイズのおしゃれなクロスオーバーSUVとして、現在でも高人気継続中です。
3代目は2013年の発表で、これが現行型となります(日本では2014年に販売開始)。
現代風のアレンジを加えたエクステリアデザインに、サイズを拡大(3ナンバー登録)したボディにより、魅力と個性を強めたことにくわえ、2014年には実用性を高めた5ドアモデル、翌2015年にはクラブマンを追加しました。
さらに2016年には、3ドア/5ドアにクリーンディーゼルエンジンモデル「クーパーD」の追加とコンバーチブルの投入。
2017年はクロスオーバーモデルのモデルチェンジにともない、ハイブリッド(PHV)の「クロスオーバー クーパーS E ALL4」をラインアップ。
さらに12月には3ドア、5ドア、コンバーチブルのATミッションが7速DCTへと変更されました。
■200万円で狙える現行モデル
200万円の予算で現行モデルを狙うなら、まずはなんといってもベーシックな3ドアを探すべきです。
狙いは、トランスミッションがDCTとなる2017年末以前の3ドアと5ドア。
なかでもエントリーグレードのワンなら、予算内で低走行の個体も十分に探すことができるでしょう。
エンジンは、1.5L 直3ガソリンターボで、トランスミッションは6速ATにくわえて6速MTが選べるのもポイントです。
また同様のパワートレインを搭載する上級グレードのクーパー、5ドアのワンとクーパー、1.5Lのクリーンディーゼルを積んだクーパーDも十分に射程圏内です。
2.0Lの直4ガソリンエンジンを搭載する3ドアと5ドアのクーパーSは、200万円ギリギリの予算で見つかるかも、というレベル。
どうしてもクーパーSじゃなければイヤ!という強い意志でもなければ、1.5Lエンジンのワンまたはクーパーを探すことが吉です。
またクラブマンも2017年以前のモデルであれば、LEDヘッドランプなど充実した装備のクーパーSだと予算的に厳しくなりますが、ディーゼルのクーパーDなら十分圏内となります。
■人気のクロスオーバー&コンバーチブルは先代モデルで探そう
クロスオーバーやコンバーチブルは中古車市場でも人気があるため、相場は高めで推移しています。
予算200万円ということであれば、先代モデルで探すと程度の良い個体が見つかります。
先代クロスオーバーは2011年の発売です。
グレードは、ガソリンのワン、クーパー、クーパーS、クーパーS ALL4(4WDモデル)と、ディーゼルのクーパー、クーパーSD、クーパーS ALL4という展開で、ミッションはガソリンが6速ATと6速MT、ディーゼルが6速ATという組み合わせです。
そのなかで狙い目は、ガソリンのワンとクーパー、クーパーSに、ディーゼルのクーパーDとクーパーSDです。
4WDモデルのALL4は、2014年以前の初期モデルなら、なんとか射程圏内です。
2013年から2015年という短期間だけ販売されたクロスオーバーベースのクーペSUV「ペースマン」も探すことができます。
もう1台の人気モデルであるコンバーチブルも、先代モデルなら200万円の予算内で見つけることができますが、こちらはもともと販売台数が少なくクーパーをメインに探すことになりそうです。
200万円という予算でも、さまざまなバリエーションが選べるミニ。
これまで「お高いんでしょ?」と二の足を踏んでいた方も、これを機会に手ごろなミニを探してみてはいかがでしょう?
もしも店頭に在庫がなくても、営業マンに問い合わせることで、見つけてくれるので、遠慮なくオーダーしてみてください。