【使い勝手が良い4ドアクーペ】BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)を解説
2014年の誕生から今日に至るまで、BMW 4シリーズ グランクーペはプレミアム・ミドルサイズクーペとして、その流麗なスタイルで多くの人を魅了しています。
現在、グランクーペは2代目へと移行していますが、初代の魅力は未だ衰えてはいません。
そこでBMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)の魅力とは何か、後期型を中心に徹底解説してみましょう。
■BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)の歴史|流麗さと機能性を両立した新分野
BMW 4シリーズは、2013年に3シリーズ クーペの後継として、第1弾モデルのクーペがデビューしたのを始まりとしています。
そんな4シリーズにグランクーペ(F36)が誕生したのは、2014年。
カブリオレに続く4シリーズの第3弾として登場しました。
グランクーペは、クーペならではの流麗なフォルムはそのままに、2ドアクーペよりルーフラインを延長し、4ドアとすることで機能性を高めたモデルです。
初代4シリーズ グランクーペ(F36)のモデルライフは、2014年から2021年までとなり、2017年のマイナーチェンジを境に前期型・後期型に分かれます。
前期型のラインアップは、2.0L 直列4気筒ターボでベースグレードの420i、ハイパワーの428i、3.0L 直列6気筒ターボの435iを基本に、420iには4WDタイプのxDriveが用意されるほか、各グレードには標準装備モデルと、装備充実のラグジュアリー、Mスポーツが用意されました。
後期型では、エクステリアが大胆にリフレッシュされ、ヘッドランプ・リアランプが新デザインとなりエレガントさを増し、インテリアもメーターパネルなどの刷新により質感と機能性を向上させています。
後期型のラインアップは、2.0L 直列4気筒ターボでベースグレードの420i、ハイパワーの430i、3.0L 直列6気筒ターボの440iとなり、420iには標準装備モデルのほか、4WDタイプのxDriveと、装備充実のラグジュアリー、Mスポーツが用意、430iと440iには標準装備モデル・4WDはなく、ラグジュアリーとMスポーツのみとなりました。
■BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)のエクステリア|成熟したクーペスタイル
後期型の初代4シリーズ グランクーペのエクステリア(外装)は、前期型のデザインコンセプトを継承するとともに、エレガントなクーペスタイルをより成熟させているのが特長です。
フロントでは、ワイドなキドニーグリルと大型のエアインテークが下位モデルにない特別感をあたえ、あらたに採用されたヘキサゴナル(六角形)デザインのアダプティブLEDヘッドランプが優美な中にもシャープでダイナミックな印象を感じさせます。
サイドは、BMW伝統のショートオーバーハング、ロングフード、後方キャビンを継承しながら、長くとられたルーフラインにより、その流麗さをアピールしています。
リアでは、新デザインとなったLEDリアランプに、張り出したリアホイールアーチが逞しく、スポーティな走りを感じさせる印象となりました。
ボディサイズは、ベースグレードの420iで全長4,640mm×全幅1,825mm×全高1,395mm、ホイールベースは2,810mmとなり、ミドルクラスとしては使い勝手の良いサイズ感となっています。
グレード別装備には、420i ラグジュアリー、Mスポーツに18インチ専用アルミホイールが、430i ラグジュアリー、Mスポーツと440i ラグジュアリー、Mスポーツに19インチ専用アルミホイールが標準装備されます。
■BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)のインテリア|駆け抜ける歓びを視覚でも実感できる
後期型の初代4シリーズ グランクーペのインテリア(内装)は、インフォテインメントシステムやメーターパネルの刷新により質感や快適性を高め、駆け抜ける歓びを視覚でも実感できるのが特長です。
センターコンソールは、わずかに角度を付けドライバーに向けて配置され、各部の操作・設定は、すべてドライバーの手の届く範囲で行えるBMWの設計思想ドライバーオリエンテッドに基づきます。
なかでも、メーターは最新のマルチディスプレイメーターパネルを標準装備とし、ドライビングモードの切り替えによってデザイン表示が変わるため、走行モードの把握も一目瞭然となりました。
また、TVチューナーや205W/9スピーカーで構成されるHiFiスピーカーシステムの装備、Wi-Fiホットスポット機能やApple CarPlayにも対応し、インフォテインメントシステムの機能向上が図られています。
後席や荷室スペースに余裕があるグランクーペでは、スルーローディング・システムを採用し、後席バックレストは40:20:40の分割可倒式となるため、荷物に応じて後席乗車のまま長尺物の積載も可能で、荷室容量は480~1,300Lとなっています。
さらに、開口部の広いテールゲートは、荷物で手がふさがっている際にも自動開閉が可能なコンフォート・アクセスのスマート・オープン機能も備えられました。
シートは、標準装備モデルがファブリック、ラグジュアリーがダコタレザー、Mスポーツがファブリックにアルカンターラレザーのコンビネーション、あるいはダコタレザーが採用されています。
■BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)の走行性能|クリーンとパワーを両立
後期型の初代4シリーズ グランクーペのパワートレインは、「よりクリーンに、よりパワー」をモットーとしたBMW EfficientDynamics(エフィシエント・ダイナミクス)の設計思想に基づき、環境性能と動力性能の高さ両立が図られたのが特長です。
420iシリーズは、2.0L 直列4気筒ターボを搭載し、トランスミッションは8速AT、駆動方式にはFR/4WDが組み合わされ、最高出力は135kW(184PS)/5,000rpm、最大トルクは270Nm(27.5kgm)/1,350~4,600rpmを発揮、JC08モード燃費は14.9~16.0km/Lを達成します。
430iシリーズは、2.0L 直列4気筒ターボを搭載し、トランスミッションは8速AT、駆動方式にはFRが組み合わされ、最高出力は185kW(252PS)/5,200rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,450~4,800rpmを発揮、JC08モード燃費は15.4km/Lを達成。
440iシリーズは、3.0L 直列6気筒ターボを搭載し、トランスミッションは8速AT、駆動方式にはFRが組み合わされ、最高出力は240kW(326PS)/5,500rpm、最大トルクは450Nm(45.9kgm)/1,380~5,000rpmを発揮、JC08モード燃費は13.5km/Lとしています。
また、サスペンションは4シリーズ専用にセッティングされたものを採用し、無駄な燃料消費抑制や環境に配慮したオート・スタート/ストップ機能、燃費性の高い走行を可能とするECO PROモードなど、最新テクノロジーが数多く搭載されました。
■BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)の安全性能|充実ぶりはクラストップレベル
後期型の初代4シリーズ グランクーペの安全性能は、当時の先端技術を装備するものでその充実ぶりはクラストップレベルとなっています。
前方車両との車間距離を保ちつつ、自動で減速・加速するアクティブクルーズコントロールには、低速走行時には車両停止などを行うストップ&ゴー機能も備えられました。
車線逸脱を検知・警告し、万が一車線越えの場合には車線復帰をステアリング操作でアシストするレーンディパーチャーウォーニング、リアに設置されるセンサーで左右後方の車両や追い越し車線の急接近車両を警告するレーンチェンジウォーニングなどは、複数車線の高速道路などでは非常に役立つ機能です。
ほかにも、前方車両に追突する危険を検知・警告する前車接近警告機能や、追突や歩行者接近を検知し、自動ブレーキにより衝突被害を軽減する衝突回避・被害軽減ブレーキなどが装備されています。
■BMW 初代4シリーズ グランクーペ(F36)は見た目と機能性の高さでおすすめ!
BMW 4シリーズ グランクーペは、2021年すでに2代目(G26)へと移行を果たしていますが、新車価格は620万円からとまだまだ簡単に手の出せる範囲にはありません。
その点、初代4シリーズ グランクーペ(F36)であれば、見た目も性能も2代目と遜色なく、価格もグッとお手頃でグレードアップも可能です。
ぜひ検討してみましょう。