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【100万円台で狙える輸入クーペ】アウディ 2代目TTクーペを解説

 

アウディ 2代目TTクーペは、2006年にデビューし、2015年まで販売されたコンパクトスポーツカーです。

 

新車で購入すると400万円以上するモデルでしたが、2021年10月時点の中古車を見てみると100万円台から狙えます。

 

今回は、手に入れやすい価格で狙えるスポーツカーのアウディ 2代目TTクーペを詳しく見ていきましょう。

 

 

■アウディ 2代目TTクーペの歴史


 

 

アウディ 2代目TTクーペは、2006年7月から販売を開始したプレミアムコンパクトスポーツカーです。

 

2代目が登場した当初は、2.0Lターボエンジンの2.0TFSIと3.2Lエンジンの3.2TFSIの2グレードをラインアップしていました。

 

2008年9月にトップモデルの2.0LターボエンジンのTTSクーペを追加し、2010年2月に2.5L 直列5気筒ターボエンジンを搭載するTTシリーズのトップスポーツモデルであるTTRSクーペ(6速MTのみ)を導入しています。

 

2010年9月のマイナーチェンジでは、2.0Lターボエンジンの大幅改良やエクステリア(外装)のLEDポジショニングランプの標準装備化などの改良を実施。

 

2.0Lターボエンジンは、新たにAVS(アウディバルブリフトシステム)を採用し、出力とトルク向上させ、燃費を改善しました。

 

2011年2月にTTRSクーペのトランスミッションを7速Sトロニックトランスミッション(デュアルクラッチトランスミッション )に変更し、2013年2月には、専用デザインを採用し、エンジンの出力を高めたハイパフォーマンスモデルのTTRSプラスクーペを発売。

 

2015年まで販売され3代目へモデルチェンジしました。

 

 

■円をモチーフを受け継いだ2代目TTのエクステリア


 

 

2代目TTクーペのデザインは、円をモチーフとしたスタイルを初代から受け継ぎ、シングルフレームグリルを採用しています。

 

また、ヘッドライトからテールランプまでつながるボディサイドのキャラクターラインは、初代よりも線がくっきりとしているのも特徴です。

 

ボディサイズは全長4,180mm×全幅1,840mm×全高1,390mm。

 

Cセグメントのコンパクトモデルであるため、扱いやすいボディサイズとなっています。

 

2007年8月の装備見直しでは、自動防眩ミラー、レインセンサー、オートライト、7Yスポークアルミホイール(8.5J×17)と245/45R17タイヤを標準化。

 

2009年8月の一部改良では、バイキセノンヘッドライト、自動ヘッドライトハイトコントロール、ヘッドライトウォッシャーなどを標準装備しました。

 

トップモデルのTTSクーペには、LEDポジショニングランプを内蔵したバイキセノンヘッドライトユニット、左右対称4本出しエギゾーストテールパイプ、TTS専用チューニングのアウディマグネティックライド、改良されたクワトロ(四輪駆動)システム、スポーツモード付ESPなどを装備しています。

 

トップスポーツモデルのTTRSクーペは、アウディスポーツ(旧:クワトロ社 )が手がけた高性能モデルです。

 

大面積のフロントエアインテーク、専用デザインのリヤディフューザーインサート、固定式リヤスポイラー、LEDポジショニングランプ付バイキセノンヘッドライトなどの専用装備を備え標準モデルとの差別化をしています。

 

TTRSの性能をさらに引き上げたTTRSプラスクーペでは、ハイグロスブラックダイヤモンドデザインのグリル、マットアルミニウムのフレームを組み合わせたシングルフレームグリル、カーボンのアウターを用いたエクステリアミラー、リヤディフューザーインサートとオーバル形状の大口径のスポーツエグゾーストを組み合わせるなど、よりダイナミックで力強い専用デサインを採用。

 

ホイールには、チタンルックの19インチ5アームローターデザインアルミホイールと255/35R19サイズのタイヤを標準装備しています。

 

オプションとして、スポーク部がブラックでリムがレッドにペイントされたデザインの19インチアルミホイールも用意されました。

 

 

■アルミ調のアクセントで彩られたインテリア


 

 

インテリアはアルミ調のアクセントで縁取りされた丸型のエアコン吹き出し口やメーターなどにより上質さを演出しています。

 

2007年8月からは、アウディのテーラーメイドプログラムであるAudi exclusive(アウディエクスクルーシブ)を導入しました。

 

アウディエクスクルーシブは、本革シートやステアリングなどのインテリアとボディカラーを充実した素材・カラーの中から選択し、注文できるテーラーメイドプログラムです。

 

2010年9月のマイナーチェンジでは、アルミ調リングやハイグロスブラックカラーを施したスイッチ類を採用し、コックピットデザインのユニークさを高めました。

 

また、インテリアカラーにチタニウムグレーとヌガーブラウンを新たに設定しています。

 

標準装備となるカーナビゲーションシステムは、個々の車両から位置や速度情報などを収集するプローブ情報を利用し、より細やかな渋滞情報が取得できるだけでなく、Googleマップのローカル検索が利用できる最新のSDナビゲーションシステムへ進化しました。

 

加えて、ETCも標準装備されています。

 

トップスポーツモデルのTTRSクーペには、シートヒーター付き本革シルクナッパのフロントスポーツシート、ブースト圧計・油温計・ラップタイマー付きのDIS(ドライバーインフォメーションシステム)などの専用装備を装着。

 

オプションとしてバケットシートを用意しています。

 

2013年2月に登場したTTRSプラスクーペでは、ナビゲーションシステムが新世代に変更。

 

Bluetoothに対応し、スマートフォンとの連携機能を追加したDSRC(ITSスポット)対応のSDナビゲーションを採用しています。

 

オーディオは、MP3やWMAフォーマットへの対応し、USBスロットやRCAインプットを備えているため、さまざまな機器と接続が可能。

 

さらに、ETCを拡張した機能を持つDSRCを装備し、道路上の情報提供サービス(道路交通情報、安全運転支援 )などを受けられます。

 

TTRSプラスクーペのシフトレバーには専用ロゴが配されているのも特徴です。

 

 

■6種類のバリエーションを用意する2代目TTクーペのパワートレイン


 

 

2代目TTクーペのエンジンは、1.8Lターボエンジン、2.0Lターボエンジン、3.2Lエンジン、2.5Lターボエンジンの4種類ですが、2.0Lエンジンには出力を引き上げたTTS、2.5LエンジンにはハイパフォーマンスモデルのTTRSプラスクーペがあるため、バリエーションが6種類となります。

 

1.8L 直列4気筒ターボエンジンを搭載する1.8TFSIは、最高出力118kW(160PS)/4,500rpm~6,200rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1,500rpm~4,500rpmを発生させ、前輪駆動(FF)が組み合わされるグレードです。

 

燃費はJC08モードで14.2km/Lとなっています。

 

2.0L 直列4気筒ターボエンジンを搭載するグレードは、前輪駆動の2.0TFSI、四輪駆動の2.0TFSIクワトロ、トップモデルのTTSクーペクワトロです。

 

2.0TFSIと2.0TFSIクワトロは、最高出力147kW(200PS)/5,100rpm~6,000rpm、最大トルク 280Nm(28.5kgm)/1,800rpm~5,000rpmを発生。

 

燃費は10・15モードで12.0km/L~12.4km/Lです。

 

2010年9月には、2.0TFSIと2.0TFSIクワトロのエンジンが改良され、最高出力が従来よりも8kW(11PS)アップし155kW(211PS)/4,300rpm~6,000rpmに、最大トルクが従来よりも70Nm(7.2kgm)アップし350Nm(35.7kgm)/1,600rpm~4,200rpmになりました。

 

エンジン出力をアップさせながら、燃費も10・15モード13.0km/L~13.2km/Lに向上。

 

パワーと燃費を両立しています。

 

2.0Lの出力を高めたTTSクーペクワトロは、最高出力200kW(272PS)/6,000rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/2,500rpm~5,000rpm。

 

燃費は10・15モードで10.8km/Lとなっています。

 

3.2L V型6気筒エンジンを搭載する3.2quattroは、最高出力184kW(250PS)/6,300rpm、最大トルク320Nm(32.6kgm)/2,500rpm~3,000rpmを発生。

 

駆動方式は、四輪駆動のクワトロです。

 

燃費は10・15モードで10.8km/Lとなっています。

 

2.5L直列5気筒ターボエンジンを搭載するTTRSクーペは、最高出力250kW(340PS)/5,400rpm~6,500rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/1,600rpm~5,300rpm。

 

燃費は10・15モードで10.6km/Lです。

 

TTRSプラスクーペでは、TTRSよりも出力がさらに高められ、最高出力が265kW(360PS)/5,500rpm~6,700rpm、最大トルクが465Nm(47.4kgm)/1,650rpm~5,400rpmに向上。

 

燃費はJC08モードで10.0km/Lを達成しています。

 

 

■アルミを使った剛性の高い軽量ボディ


 

 

2代目TTクーペには、アルミとスチールを組み合わせたハイブリッドASF(アウディスペースフレーム)を採用。

 

軽量化に寄与するアルミを使うことで、高剛性と軽量化を両立しています。

 

アウディ 2代目TTクーペは、アウディのデザインやボディ構造などのこだわりが凝縮したコンパクトスポーツカーです。

 

新車で購入すると400万円を超えるモデルですが、中古車なら100万円台から購入できます。

 

買いやすいコンパクトスポーツクーペのTTを手に入れて、スポーツカーのある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

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