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ジャガーFペイスとポルシェ マカン、外車ミドルサイズSUV対決

GTカーやサルーンなどで歴史あるメーカー、ジャガーのパフォーマンスSUV「Fペイス」と、ドイツを代表するスポーツカーメーカー、ポルシェのミドルクラスSUV「マカン」。

 

日本国内でも扱いやすいサイズや高い走行性能が自慢の2台で、購入を迷っている方も少なくないはず。

 

それぞれの特徴を解説していきましょう。

 

 

■ジャガーの中核Fペイスと、現在のポルシェを牽引するマカン


 

 

Fペイスは、ジャガーのデザイン哲学や高級スポーツサルーンとしての高い性能、モダンでラグジュアリーなインテリア(内装)などが特徴のモデルで、2015年11月に発売されました。

 

ボディの80%にアルミニウムを使用した軽量モノコックフレームを採用しており、敏捷性や効率性を実現。

 

また5名乗車時でも650Lもの荷物を積載できる大容量のラゲッジルームを備え、SUVならではの実用性も両立させています。

 

 

対するポルシェ マカンは、ひと目でポルシェと分かるスポーティなデザインと、ダイナミックな走りを実現するパワートレインやメカニズムが特徴のモデルで、2014年4月に発売されました。

 

2022年度の販売台数はカイエンが9万5604台、マカンが8万6724台と、この2台でポルシェの屋台骨を支えているカタチですが、日本では扱いやすいボディサイズのマカンが売れています。

 

 

■高級スポーツSUVのエクステリアを比較


 

 

ジャガー Fペイスのエクステリア(外装)デザインは、ピュアスポーツカー「F-タイプ」の要素を取り入れ、迫力のあるボンネットと、そのボンネットからリア部分へと連続的につながる複数の直線的なサイドライン、プレス技術を駆使した陰影を持たせることで、シンプルさと力強さ、躍動感、エレガントさを兼ね備えています。

 

大型グリルと薄型ヘッドライトなどスポーツサルーンにも通じるスポーティなディテールに、力強い造形のバンパーやスキッドプレート風のアンダースポイラーを組み合わせSUVらしいたくましさを表現しています。

 

ボディサイズは、全長4,740mm×全幅1,935mm×全幅1,665mm、ホイールベースは2,875mm。

 

全長に対して全幅が広く、スクエアな塊感が迫力と存在感を生み出しています。

 

 

いっぽうマカンはポルシェらしいクーペスタイルのデザインであるとともに、SUVとしては異例となる、サイズが異なる前後タイヤを採用しています。

 

これによりスポーツカーらしいルックスを引き立てるだけでなく、走行性能にも大きな影響を与えています。

 

つまりワイドなリアタイヤがトラクションと安定性を提供し、それより細いフロントタイヤがスポーティで正確なハンドリング、俊敏性を実現しています。

 

ボディサイズは全長4,681mm×全幅1,923mm×全高1,624mm、ホイールベースは2,810mmです。こちらも全幅が1,900mmを超えますので堂々としたサイズ感がありますが、都市部でも扱いやすい大きさだと言えるでしょう。

 

 

■上質でスポーティなインテリア


 

 

Fペイスには、レザーをふんだんに使用したダッシュボードトリムやレザーシート(グレード別設定)などで上質な雰囲気を演出しています。

 

発売時に設定された「ファーストエディション」に採用された、サテンクロームのパドル付きステアリングホイールや、コンフィギュアブル・インテリアムード・ライティングなど、高級スポーツSUVとしての魅力をさらに高める装備もあります。

 

 

マカンもFペイスと同様、レザーやソフトタッチの素材を使用した上質感のある雰囲気に加え、クロームの空調ルーバーやスイッチ類でスポーティなデザインを演出し、機能性を感じさせるインテリア(内装)に仕上がっています。

 

いずれもプレミアムモデルらしく、さまざまなトリムカラーや好みの素材で構成できるプログラムも用意されています。

 

 

■豊富なラインアップのパワートレイン


 

Fペイスに搭載されるパワートレインは、2.0L 直4INGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジン、同ガソリンエンジンのベーシックモデル「R-ダイナミック」と、5.0L V8スーパーチャージャーガソリンエンジン搭載のハイパフォーマンスモデル「SVR」がラインアップされています。

 

もっともパワフルなSVRグレードは、最高出力405kW(550PS)/6,250-6,500rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/3,500rpmというスペックで、0-100km/h加速は4.0秒というハイパフォーマンスぶりです。

 

対するマカンのラインアップは、2.0L 直4ガソリンターボと、2.9L V6ツインターボエンジンモデルが用意されています。

 

フラッグシップモデルの「GTS」グレードは、最高出力324kW(440PS)/5,700-6,600rpm、最大トルク550Nm(56.1kgm)/1,900-5,600rpmというスペックで、0-100km/h加速は4.5秒となっています。

 

Fペイスはディーゼルや5.0L V8エンジンの設定など、パワートレインの選択肢が広いことが特徴。

 

マカンは刺激的なモデルはないものの、どのモデルを選んでもポルシェらしい走りを楽しめるラインアップとなっています。

 

 

■先進安全運転支援システムはFペイスの方がやや上か


 

 

Fペイスに搭載される安全装備は、アダプティブクルーズコントロールをはじめ、リアコリジョンモニター、3Dサラウンドカメラ、ブラインドスポットアシスト、リアトラフィックモニター、レーンキープアシスト、トラフィックサインレコグニション&アダプティブスピードリミッター、ドライバーコンディションモニター、フロント&リアパーキングエイドなどとなっています(SEグレードの場合)。

 

 

マカンは、アダプティブクルーズコントロールにはじまり、トラフックジャムアシスト、レーンデパーチャーウォーニング、レーンチェンジアシスト、ブレーキウォーニング、サラウンドビュー付きパークアシスト、TPMS空気圧センサーなど(GTSグレードの場合)。

 

基本的な先進安全運転支援システムはどちらも装備されていますが、Fペイスはドライバーの監視と自動で速度制限を読み取り車両スピードを調整する機能など、自動運転により近くなっています。

 

ジャガー Fペイスは、英国車らしいモダンラグジュアリーな内外装デザイン、ディーゼルなど幅広く選べるパワートレインなどで、都会的なエッセンスを感じながらスマートにSUVを乗りこなしたい方におすすめ。

 

ポルシェ マカンは、スポーティなデザインと走りにこだわったメカニズムと、日常での使いやすさや室内の広さも、という方におすすめです。

 

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